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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.04.02
2020.01.19

Google Home Maxの機能や特徴を解説!日本で発売される可能性は?

Google Home Maxは、音楽再生に特化した高性能スマートスピーカーです。GoogleはスマートスピーカーとしてGoogle Homeを2016年5月に、2017年10月にGoogle Home Miniをリリースしましたが、それに続く形でGoogle Home Maxを発表しました。Google Home Maxは、よりよい環境で音楽を聴くための機能、従来のGoogle HomeやGoogle Home Miniにはなかった機能を搭載しています。

ここでは、Google Home Maxの機能や特徴、日本で発売される可能性について解説していきます。

記事ライター:iedge編集部

Google Home Maxの日本での販売状況は?(2019年12月更新)

Google Home Maxは2017年12月にアメリカで初めて発売されました。2018年には、その他の国で徐々に販売が開始されています。今では、アメリカ(プエルトリコを除く)のほか、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツで販売されています。

一方、日本でのGoogle Home Maxの発売は未定となっています。Google Home Max発売当初から日本発売を待望している声も多くありますが、2019年12月執筆時点でも、日本で発売されるという情報は残念ながらありません。

日本未発売ということには、Google Home Maxのような大きな音量のスピーカーは日本の住宅事情や文化の関係で需要が高くないことや、スマートスピーカー自体がまだ日本であまり普及していないなどの事情が関係しているのかもしれません。

ちなみに、Googleの初代スマートスピーカーである「Google Home」はアメリカで発売されてから約1年後に日本で発売されました。Google Home Maxは、アメリカで発売されてからすでに2年が経過しようとしています。

「2年も経ったのだからもうそろそろ発売されてもいいはずだ」と考えることもできます。

Google Home Maxは最高の音質を誇ると言われていますので、ぜひ日本での発売を期待したいところです。

 

Google Home Maxは高性能スピーカーを搭載したスマートスピーカー

Google Home MaxはGoogleが開発する「Google Home」シリーズのスマートスピーカーです。従来のGoogle Homeシリーズよりも高性能なスピーカーを搭載した最上位モデルとして販売されています。

低音を出力する4.5インチのウーファーを2つ搭載しており、迫力のある重低音を出力可能です。また、高温を出力する0.7インチのツイーターも2つ搭載されており、Google Homeの20倍の音量を出力可能となっています。

2019年3月現在、Google Home Maxは日本国内で販売されておらず、発売予定日も未定です。海外ではアメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツで販売されています。

Google Home Maxは、アメリカのGoogleストアで当初は399ドル(日本円に換算すると約48,000円、1ドル=109円で計算)で販売されていました。しかし、その後、100ドル値下げされて299ドルとなり、その後さらに30ドル値下げされ現在は269ドル(日本円に換算すると約32,000円、1ドル=109円で計算)で販売されています

発売当初と比べるとかなり購入しやすくなったと感じます。

Google Home Maxが日本で発売された場合、アメリカのGoogleストアと同じ価格設定になるかどうかはわかりませんが、仮にそうなったとすると、スタンダードモデルのGoogle Home(15,400円)より約17,000円高価な製品となっています。

 

Google Home Maxのスペックや仕様

Google Home MaxのサイズはH190.0×W336.6×D154.4mmで、重量は5,300gとなっています。カラーバリエーションは、チョーク色とチェコ―ルの2色です。

Google Home Maxのフロントには、Google Home同様の薄い布のスピーカーメッシュが使われています。Google Homeよりサイズは大きくなっていますが、スピーカーメッシュとなっているため温かみあるデザインに仕上がっています。スピーカーメッシュの中央部にはGoogle Home Miniと同様の4連LEDが埋め込まれています。

フロント部分にスイッチ類なく、すっきりとしたデザインです。本体側面には、音声を拾うマイクの穴が複数ありますが、さほど気にならないでしょう。

本体の上面(横向きに置いた場合)には Google Home Mini と同じ仕様のタッチセンサーを搭載されていて、タップや長タップなどの操作で音楽や Google アシスタントを操作できるようになっています。

背面上部(横向きに置いた場合)にはマイクのON/OFFを切り替えるためのスイッチボタンが用意されています。背面下部にはACアダプタケーブルジャック、USBポート、オーディオジャックがあります。

側面(横向きに置いた場合)には、アタッチメントベースを貼るようにとの指示が記載されたシールが貼り付けられています。アタッチメントベースは、ゴム製の台座となっており、磁石でくっつけられるため、置くだけで簡単に貼り付けることが可能です。

Google Home Maxのスピーカーは、ステレオ出力(2個のスピーカーでそれぞれ独立した音声を出力する方式)に対応しています。また、ハイエクスカーション対応デュアルボイスコイルウーファー2基(ウーファー:低音再生を担当するスピーカーユニット)と0.7インチのカスタムツイーター2基(ツイーター:高音再生を担当するスピーカーユニット)が内蔵されています。

プロセッサには、1.5GHz Quad-core の ARM プロセッサが搭載されています。また、他のデバイスとは、Bluetoothによる無線接続だけではなく、有線で接続することも可能です。

さらにGoogle Home Maxには、照度センサーや方位センサーも内蔵されています。

Google Home Maxは、その音質の高さに注目がされていますが、Google HomeやGoogle Home Miniと同様にスマートスピーカーですから、Googleアシスタントが内蔵されていることはもちろんです。

音声で物事を処理し取得した情報や結果を音声で伝えてくれるほか、Chromecast 受信機としての機能や、他の Chromecast デバイスにキャストする機能もあります。IoT デバイスと連携することもできますので、Google Home Maxを通してスマート家電などを音声操作することも可能です。

Googleの「Voice Match機能」を搭載しているので、家族一人ひとりの声を識別して、話しかけている人に応じて返答をカスタマイズすることもできます。

 

Google Home Max とGoogle Homeのスペックを比較

まずは、Google Home MaxとGoogle Homeのスペックを比較してみましょう。

  Google Home Google Home Max
サイズ H142.8×W96.4×D96.4mm H190.0×W336.6×D154.4mm
重量 477g 5,300g
スピーカー ハイエクスカーションスピーカー

(2インチのドライバとデュアルパッシブラジエータ搭載)

ステレオ出力対応

ハイエクスカーション対応デュアルボイスコイルウーファー2基

0.7インチのカスタムツイーター2基

ブラック、レッド、グレー チョーク、チャコール
価格 15,400円 269ドル

 

Google Home Max とGoogle Home Miniのスペックを比較

次に、Google Home MaxとGoogle Home Miniのスペックも比較してみましょう。

  Google Home Mini Google Home Max
サイズ H42.0×W98.0×D98.0mm H190.0×W336.6×D154.4mm
重量 173g 5,300g
スピーカー 360°サウンド

(40mmのドライバ)

ステレオ出力対応

ハイエクスカーション対応デュアルボイスコイルウーファー2基

0.7インチのカスタムツイーター2基

チョーク、チャコール

コーラル、アクア

チョーク、チャコール
価格 6,600円 269ドル

ここまでで、Google Home Maxの詳しいスペックを、Google HomeやGoogle Home Miniとの比較も行いながら見てきました。

やはり、大きな違いとしては、その大きさと言えます。

Google HomeやGoogle Home Miniに比べるとかなり大きいサイズとなっているため、部屋に置いたときの存在感が気になるところですが、前述でも紹介した通り、全面すべてがスピーカーメッシュとなっているため、それほど圧迫感を感じることもなく、インテリアを乱すことなく存在してくれることでしょう。

つづいては、「音声出力を自動調整するSmart Sound機能」、「2台を連携させてステレオスピーカーとして使用可能」、「本体裏側にはヘッドフォンジャックが付いている」、「YouTube Musicの12ヶ月無料利用特典付き」というポイントを取り上げます。

 

音声出力を自動調整するSmart Sound機能

Google Home Maxには「Smart Sound」という音声出力に関するAIが搭載されています。Google HomeやGoogle Home MiniにもAIは搭載されていますが、Smart SoundはGoogle Home Maxの周囲にあるものを検出して、部屋の環境に応じて音響設定を自動的に調整してくれる機能です。

たとえば、リビングで使用しているGoogle Home Maxを寝室に持っていったとしても、寝室の部屋の広さに合わせて音声出力を調整してくれます。例えば、部屋の片隅に置いた場合は、後ろに壁があると自動的に認識して、後ろに出す音を弱めにして前方に出す音を強く、低音を抑え気味にするなどの調整をして、部屋全体で聞き取りやすい音を提供します。

一般的なスマートスピーカーには、Smart Soundのような音声出力を自動調整する機能は付いていません。今までのGoogle Homeシリーズと違って、Google Home Maxは音楽再生に特化したスマートスピーカーとなっています。

 

2台を連携させてステレオスピーカーとして使用可能

Google Home Maxは、2台を連携してステレオスピーカーとして使用できます。1台だけでも十分高音質なスピーカーですが、2台連携させるとさらに立体感が増して迫力のある音響を楽しめます。

ステレオスピーカーの連携はワイヤレスで行えるため、面倒な配線や設定は必要ありません。Google Home MaxはBluetooth接続で音楽を再生できるため、スマートフォンの音楽をステレオサウンドで再生するといった使い方もできます。

また、Google Home Maxは1台だけでも縦置きでモノラル再生(1つのスピーカーで再生する方式)、横置きでステレオ再生になります。状況に応じて、本体の向きを変えるだけで出力を変えられるのは非常に便利です。

本体裏側にはヘッドフォンジャックが付いている

Google Home Maxは裏側にヘッドフォンジャックが付いているので、一人で音楽を楽しみたいときはヘッドフォンを繋いで音楽を聴けます。ヘッドフォンジャックは従来のGoogle Homeには付いておらず、Google Home Maxで初めて搭載されました。

これにより、音楽再生機器やテレビなどと有線で接続し、Google Home Maxからの高音質再生も可能になっています。つまり、インターネット接続やBluetooth接続に対応していない機器でも、ヘッドフォンジャックを利用した接続でGoogle Home Maxのスピーカーから音を再生できるのです。これは、Google HomeやGoogle Home Miniにはなかった機能ですので、Google Home Maxのうれしい機能です。

 

 次ページ > 無料特典付き!?日本での発売は?

YouTube Musicの12ヶ月無料利用特典付き

海外で販売されているGoogle Home Maxには、YouTube Musicの12ヶ月無料利用特典が付いています。YouTube MusicはYouTubeから音楽コンテンツだけを切り出した音楽ストリーミングサービスで、無料版と有料版があります。無料版では途中で広告が流れますが、有料版では広告なしで音楽を楽しめます。

日本版のGoogle Home Maxはまだ販売されていないため、日本版でもYouTube Musicの無料利用特典が付くかは不明です。仮に日本版でも特典が付くとしたら、12,000円相当(月額税込980円×12ヵ月)の価値がある特典になります。

※価格は2019年12月時点の情報です。最新の情報はYouTube Music公式サイトをご確認ください。

 

Google Home Maxのメリット・デメリットとは

ここでは、Google Home Maxのメリット、デメリットについてご紹介します。

Google Home Maxのメリット

Google Home Maxのメリットは、何と言ってもその音質の高さにあります。Google Home Maxは単に大きいだけではなく、中身のスペックが非常に高いので、大きな音量と共に高い音質でサウンドを提供してくれます。

特に、Smart Soundの機能により、置く位置や周辺の環境に合わせて音響設定を自動調節しますので、安定した曲調を大きな部屋の隅々にまで届けることができます。Google Home Maxは、スマートスピーカー市場の中で「最高ランクの音質」と言われるほど海外での評価も非常に高く、「音質にこだわりたい」「最高の音質で音楽を堪能したい」という方には満足度を得られる製品となっています。

また、縦に置いたり、横に置いたりと言った自由度が高い点もGoogle Home Maxのメリットと言えるでしょう。家具の配置に合わせてGoogle Home Maxを置くことができるので、部屋の模様替えをしてもインテリアを邪魔しない配置で設置することができます。

Google Home Maxのデメリット

Google Home Maxのデメリットは、価格が高いということです。先ほど紹介した通り、Google Home Maxの価格は、アメリカのGoogleストアと同じ価格設定のまま日本で発売された場合、約32,000円が予想されます。Google Homeが15,400円、Google Home Miniが6,600円ですから、Google Homeの約2倍、Google Home Miniの約5倍の価格ということになります。

しかし、Google Home Maxのスピーカーとしての性能の高さを考えると、この価格設定も納得できるかもしれません。

また、Google Home Maxは、Google HomeやGoogle Home Miniと比べてカラーバリエーションが少ないという点もデメリットとなるかもしれません。

Google Home は3色、Google Home Mini は4色、Google Home Maxは2色と大きな差はありませんが、レッドやアクアなど色味を好む方であればGoogle Home Miniのチャコールとチョークは少し寂しい色味かもしれませんね。

Google Home Maxのレビュー

Google Home Maxはまだ日本で発売されていませんので、それを日本語でレビューした記事やサイトなどはほとんどありません。そのため、今回は海外でGoogle Home Maxを使ったことがあるという方の感想やレビューをまとめてみたいと思います。

Google Home Maxについては、やはりその音質を高く評価する声が多いですね。本格的なオーディオ体験を求める人にもおすすめできる、低音にはどっしりした重量感がありながらもそのほかの音域はクリアでバランスがとれている、音量も非常に大きくて満足、といった評価があります。

もちろん、Google Home Maxの音質は、10万、20万円するような他社のハイグレードなスピーカーの音質よりは劣っているかもしれません。それでも、スマートスピーカーの中では、Google Home Maxの音質がトップクラスであるというのは間違いないでしょう。

ちなみに、アメリカの「コンシューマー・レポート」という消費者情報誌は、Google Home Maxの音質はAppleのHome Podの音質よりも「若干優れている」という評価を下しています。

Google Home Maxにヘッドフォンジャックが搭載されていることを評価する声もあります。これにより、Google Home Maxは他のデバイスと有線でつないでスピーカーとして使用することができますが、それを非常に便利だと感じる人が多いようです。

Google Home Maxを不満に感じるレビューとしては、大きめの音量設定で音楽を流している時に音声コマンドをしっかり聞き取ってくれないことがある、というのがあります。やはり、スピーカーの音量が大きい分、音声認識が難しいくなる傾向にあるようです。

GoogleとしてはGoogle Home Maxを音質重視のスピーカーとして開発したのであって、スマートスピーカーとしての役割は二の次にしたゆえに、マイクの感度をあえて高く設計しなかったのかもしれませんね。

また、Google Home Maxは外観のデザインが退屈である、という感想もありました。カラーバリエーションも2つしかありませんし、人によっては味気ないと感じるようです。これは、Google Home Maxがどんな部屋・インテリアにも馴染むということを重視した結果なのかもしれません。

Google Home Maxは価格が少し高い、というレビューも見かけます。しかし、そうしたレビューはGoogle Home Maxが399ドルで販売されていた頃に書かれたもので、前述の通り、今は269ドルに値下げになっていますから、価格面での不満は少なくなっているでしょう。

 

Google Home Maxのライバル製品と比較

さて、最高の音質を誇るスマートスピーカーであるGoogle Home Maxには、ライバル製品も存在します。そのライバル製品としてAmazonの「Echo Studio」、Appleの「Home Pod」、Sonosの「Sonos One」、Sonyの「LF-S50G」の4製品と比較してみましょう。

Amazonは、今まで「Amazon Echo」、「Amazon Echo Dot」、「Amazon Tap」など、多くのスマートスピーカーを販売してきましたが、Echo StudioはAmazonの「Echoシリーズ」の中で、最大・最高の音質を誇る商品です。

Echo Studioの価格は税込24,980円、サイズはH206×W175×D175mm、重さは3,500gとなっています。日本では2019年12月5日から販売が開始されました。Google Home Maxよりも値段が安く、重さも軽いです。

スピーカーは、下向きのウーハー、前面ツイーター、および異なる方向に向けられた3基のミッドレンジスピーカー(ミッドレンジスピーカー:中音域再生を担当するスピーカーユニット)の5つから成っています。音を壁に反射させることで、サラウンドサウンドに近い音質を実現しています。また、本体下部に低音出力を最大化させる開口部を設けており、それにより重厚感のあるサウンドを再現します。

Bluetooth機能も搭載していますので、ワイヤレススピーカーとしても使用できます。また、本体裏側下部に、オーディオ入力として3.5 mm ミニジャックとmini-opticalコンビネーションを備えていますので、他のデバイスと有線で接続することが可能です。さらに、Google Home Maxと同様、2台並べてステレオスピーカーとしても利用できます。

Echo Studioは、Amazonの音楽ストリーミングサービス「Amazon Music」に新しく加わった高音質フォーマット「Amazon Music HD」に対応しています。Amazon Music HDは、標準的なストリーミングの2倍のビットレートを持っており、これに対応しているのは今のところEcho Studioだけになります。

カラーバリエーションは、今のところブラック系のみとなっています。

Google Home Maxのライバル製品-Home Pod

Home Podとは、Appleが開発したSiriによる音声アシスタント機能を備えたスマートスピーカーです。価格は税込36,080円、サイズはH172×W142×D142mm、重さは2,500gとなっています。日本では2019年8月から発売となりました。Google Home Maxよりも値段が少し高めとなっています。

Homoploidの初期設定にはiPhoneもしくはiPadなどのiOSのデバイスが必須で、MacやWindows、Androidでは初期設定を行うことができない仕様になっています。このため、iPhoneまたはiPadを持っていない場合は使うことができません。注意しましょう。

「初期設定のために一時的に誰かのiPhoneやiPadを借りればよいのでは」と考える人もいるかもしれません。でも、借りたiOSデバイスでHome Podの初期設定をすると、自分の家のホームネットワークではなく、他人のホームネットワークに登録されてしまいます。また、音楽サービス「Apple Music」のアカウントも初期設定に使ったiOSデバイスのものになってしまいます。このため、他人のiOSデバイスを借りて初期設定をするのは現実的ではありません。

Google Home MaxやEcho Studioには外部入力があったり、他のデバイスとBluetoothで接続できたりしますが、Home Podはこれら2つとも非対応となっています。このため、iOS以外のデバイスと有線やBluetoothで接続してスピーカーを鳴らすことができません。ただし、iOS以外の機器と全く接続できないわけではなく、Appleの「AirPlay」対応の再生プレーヤーを使えば、Androidやパソコンからも音を伝送することができます。

Home Podで利用できる音楽サービスは、「Apple Music」や音声・動画配信サービス「Podcast」に限られます。

いずれにしても、Home Podは、AndroidやWindowsなどのiOSデバイス以外の機器では使いづらいです。一方、iPhoneやiPadとの相性は抜群ですので、特にAppleユーザーにおすすめのスマートスピーカーと言えます。

Home Podは上向きに設置されたウーファー、周囲をぐるりと囲む7つのツイーター、それぞれにカスタムアンプを内蔵することで、高品質の音声を360度に向けて広げることができます。また、室内での位置を感知し、それに合わせて音を自動で調節する「空間認識技術」も搭載されています。Home Podは2台ペアリングさせることで、ステレオスピーカーとして使用することもできます。

カラーバリエーションは、スペースグレイとホワイトの2つがあります。

Google Home Maxのライバル製品-Sonos One

「Sonos One」は、アメリカのホームサウンドシステムメーカー「Sonos」が2017年にリリースした、Amazon Alexaに対応したスマートスピーカーです。Sonosは海外では有名なメーカーでしたが、日本の市場に参入したのは2018年8月と比較的最近で、認知度はGoogleやAmazon、Appleよりもまだ低いでしょう。Sonos Oneの価格は税込26,180円、サイズはH161.45×W119.70×D119.70、重さは1,850gとなっています。

Sonos Oneの音楽再生のソースは、Wi-Fiと有線LANのみというネットワーク特化モデルとなっています。Bluetoothで他のデバイスと接続することはできません。

Sonos Oneは50種類以上の音楽配信サービスに対応しています。日本でメジャーな選択肢はSpotify、Amazon Music、Apple Music、YouTube Musicなどです。また、AmazonのAlexaとGoogleアシスタント(日本では来年初旬に対応予定)にも対応しており、音声による操作が可能となっています。1つのスマートスピーカーで、複数の音声アシスタントを選択できるのは業界初の試みだそうです。

Sonos OneにはデジタルアンプとしてクラスD 2つが搭載されており、デジタルアンプの内訳ツイーター1つ、ミッドウーファー1つとなっています。ほぼ360度の方向に音を響かせることができます。また、「Trueplay」チューニングテクノロジーが導入されており、自動的に周辺環境に合わせた最適なバランスに音を調整できるようになっています。

Sonos Oneは単体でスマートスピーカーとして利用でき、Sonosの他の対応スピーカーと2台ペアで利用するとサラウンドシステムを構築できます。

Sonos Oneの音質は高い評価を受けています。先ほど触れたアメリカの消費者情報誌「コンシューマー・レポート」は、Sonos Oneの音質について、Google Home Maxと同様、AppleのHomePodよりも「若干優れている」という評価を付けています。

カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2つがあります。

Google Home Maxのライバル製品-LF-S50G

LF-S50GはSonyが2017年12月に発売したGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカーです。当初は実売価格が約25,000円ほどでしたが、今は安いところでは10,000円強で売っている場合もあり、かなりお手頃になっています。

サイズはH162×W110×D110mmで、Google Home Maxよりはかなり小さいですが、Google Homeよりは一回り大きいです。重さは750gとなっています。

LF-S50Gはコンパクトなボディから360度方向に広がるサウンドを実現するために、縦方向に対向配置した2ウェイスピーカーシステムを採用しています。48mmのフルレンジスピーカーユニットを上向きに、53mmのサブウーハーユニットを下向きに配置し、その間に配置した2ステージディフューザーによって音を効果的に放射させることで、360度全方位に対して均一に音を広げるようにしています。

音質に関しては、Google Home Maxには劣るものの、Google Homeよりは明らかに音の響きが良いという評価が見受けられます。特に、ボーカルの声がクリアで聞き取りやすいようです。

Bluetooth接続もできるので、単なるワイヤレススピーカーとしても活躍します。しかも、NFC(かざすだけで周辺機器と通信できる技術)によるワンタッチのペアリングに対応していますし、NFCを搭載していない製品とも、ボタン1つで簡単にペアリングできるように設計されています。

LF-S50Gの機能で特徴的なのが、本体に手を触れずに上面に手をかざすことで各種操作が行えるジェスチャーコントロールです。手を所定の方法で動かすと、「再生」、「停止」、「曲送り」、「曲戻し」、「音量アップ」、「音量ダウン」、「Googleアシスタントの起動」を行えます。とても便利だと好評です。

カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、ホワイトの3つとなっています。

 

まとめ

今回は、Google Home Maxが日本で発売される可能性や、その機能・特徴、メリット・デメリット、ライバル製品について見てきました。

今回見てきた通り、Google Home Maxは音質を重視したスマートスピーカーで、とても魅力的な製品となっています。スマートスピーカーとしての機能と大音量でクオリティの高い音楽再生を楽しみたい方には、ぜひおすすめしたい製品と言えます。

しかし、残念ながら今のところ、Google Home Maxが日本で発売されるという情報はありません。その性能や音質は素晴らしいので、いつか日本でもGoogle Home Maxを発売して欲しいですね。今後の動向に注目していきましょう。

※記事の内容は、2019年12月時点での情報に基づいています。価格などは変更になる場合があります。

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