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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.01.18
2019.05.01

スマートホームはヘルスケアを取り込み「人に優しい家」に

今回は、ハウスメーカーにおける「スマートホーム」とヘルスケアの関係についてご説明します。どちらも、IoT技術によってネットワークにつながれ、データの集積と分析によって快適な暮らしを実現するためのものです。

最新技術が生み出す未来の暮らしとは、どのようなものでしょうか。スマートホームとヘルスケアがどのように「価値」を創るのかをお伝えします。

記事ライター:iedge編集部

スマートホームとは?

最近の住宅市場でのキーワードともなっている「スマートホーム(スマートハウス)」とは、家電や住宅機器をネットワークでつないで一元的に管理できるような住宅を指しています。

一般的な家庭では、家電や住宅機器それぞれにスイッチがついています。電気をつけるためには電気のスイッチをオンにし、エアコンをつけたければ、エアコンのリモコンを探してスイッチを入れ、風呂を沸かすためにスイッチを押して……と、よく考えれば面倒なことをしているものです。

こうした家電や住宅機器を一括で管理できる「汎用スイッチ」を実現したのが、スマートホームです。多くの場合、スマホやタブレットのアプリからスイッチのオン・オフや温度・湿度の調整などの作業ができるようになっています。たとえば、帰宅前にエアコンのスイッチを入れたり、外出後に施錠管理の確認を行ったりできます。

自宅にある機器の一元管理によって「スマート」な暮らしを手に入れられるわけです。

 

スマートホームを支えるIoT技術

スマートホームを支えているのが、IoT技術です。IoTとはInternet Of Thingsの略語で、「モノのインターネット」と直訳されることもあります。モノをインターネットにつなぐことで管理の効率化を図ります。

スマートホームにおいても、IoT技術は必要不可欠な地位を占めています。住宅の中の機器を一元管理するためには、IoT技術を通じてそれらがネットワークにつながれている必要があります。

さらに、ネットワークでつながっていることで、機器の動作データがデータベースに蓄積されていきます。そのデータを基に、より快適かつ省エネになるよう最適化された挙動を実現します。

たとえば、室温や湿度のデータとエアコンの動作データを組み合わせ、より効率のよい稼働の仕方へ改善することなどが可能となります。

 

IoT技術で進化するヘルスケア産業

一方のヘルスケア産業も、IoT技術の進化によってイノベーションの進みつつある分野の一つです。血圧計や体重計、温度計など家にあるヘルスケア機器が一元管理され、データを蓄積して自分の身体をより詳しく把握できます。

ヘルスケアにおいて、ネットワークにつながるのは「人間」そのものと言ってもよいかもしれません。たとえば、「ウェアラブルセンサー」と呼ばれるセンサーを身につけることで、脈拍や心拍数、血圧などをスマホやタブレットでモニタリングできるようになります。

蓄積されたデータをコンピューターが解析し、「今日のおすすめアクション」を提示してもらうことも可能です。ただ何かを測定するだけではなく、測定結果を基にして健康維持のために取るべきアクションまで教えてもらうのです。

 

IoTでスマートホームとヘルスケアが一体化

スマートホームとヘルスケアは、IoTを介して一体となります。家の中にあるヘルスケア製品が、インターネットを介して他の家電・住宅機器とともに一つにつながるのです。

それによって、住まいをより「健康的」に維持管理できます。たとえば、睡眠時間が短いようであれば、カーテンの空く時間を遅くすることで休日に睡眠を長く確保できるようにできます。スマートホームでヘルスケア管理も行い、より快適に、より健康に暮らせるようになるわけです。

 

事例1:積水ハウスのウェアラブルセンサー活用


スマートホームにヘルスケアの視点を持ち込んだ事例を2つご紹介します。まずは、大手ハウスメーカー積水ハウスの実験です。

積水ハウスでは、2013年よりウェアラブルセンサーと「対話型HEMS」を連動させたヘルスケアサポートの開発・実験を始めました。対話型HEMSとは、住人にデータを一元管理し、建物や天気などその住人に合わせた(パーソナライズ化した)情報を提供するものです。

対話型HEMSに、健康情報をリアルタイムに測定するウェアラブルセンサーを組み合わせることで、健康上のアドバイスや体調異常の発見など、スマートホームでヘルスケアをサポートするサービスの提供を始めています。

 

事例2:横浜市が進める「未来の家プロジェクト」

横浜市は、NTTドコモおよびand factory社と共同で「未来の家プロジェクト」を進めています。

このプロジェクトでは、IoTや人工知能技術を駆使して、生活状態をデータとして可視化するとともに室内の快適な環境づくりを目指します。家電をつなぐというよりも、家中にコンピューターやセンサーが埋め込まれており、データを集積します。

たとえば、ベッドにあるセンサーで睡眠時間や覚醒回数などを記録し、洗面所の鏡で睡眠データや前日の体重・消費カロリーなどを表示します。

その他、住人の生活を丸ごとチェックし、機器の自動制御も行っています。快適さと健康への気づきを得られるヘルスケアができるスマートホームとして、プロジェクトの進行が期待されます。

 

スマートホームとヘルスケアの関係は今後も深まっていく

住宅もヘルスケアも、IoT技術によってネットワークにつながることでイノベーションが起こります。スマートホームは、家電や機器の一元管理のみならず、ヘルスケア機器を通じて得られた「人間」のデータまでも蓄積し、解析して最適な暮らしを実現するのです。

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