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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2017.12.26
2019.05.01

近い将来、完全にスマートホーム化されたマンションは登場するのか?

スマートホーム向けのIoTデバイスやクラウドサービスなどが続々と登場して市場を賑わしています。すでに何台かデバイスを購入して便利な生活を手に入れたという方もいるのではないでしょうか?

今回は一般住宅ではなくマンションについて、将来的にスマートホーム化されるのかどうかについて考えてみたいと思います。

記事ライター:iedge編集部

マンションがスマートホーム化されることのメリットとデメリット

インターネットに繋がったモノをIoTデバイスと言い、その中でも特にスマートホーム向けに作られたデバイスを「スマート○○」と呼んでいます。

私たちが使っているスマホも、電話がインターネットに繋がっていますので「スマートフォン」と呼んでいる訳です。

現在、スマートホーム向けに開発・販売されているIoTデバイスを数え上げたらそれこそキリがありませんが、例えば「Amazon Echo」や「Google HOME」のようなスマートスピーカー、「mouse スマートホーム」や「eRemote」のようなスマート家電リモコンなどは、比較的普及し始めていると言えるのではないでしょうか。

一般住宅であれば、居住者が好みのIoTデバイスを購入して設置すれば良いのですが、マンションをスマートホーム化となるとどうか、少し考えてみたいと思います。

賃貸・分譲でも変わってきますが、まず賃貸マンションをスマートホーム化した場合、入居者が部屋の設備等に手を加える場合はオーナーの許可が必要になりますので、導入できるデバイスはオーナーの裁量により大きく変わってくるでしょう。

逆にオーナーが貸し出すマンションの部屋にスマートホーム関連デバイスを導入する場合、入居者は何もせずとも便利で快適な生活を始めることができます。

しかし、ネットワークカメラなどが設置してある場合、部屋の中を監視されたり、留守であることが手に取るように分かってしまったりするので、安全性のリスクを完全に排除することはできません。

そのため、「オーナーとの信頼関係」が大切になってくる訳ですが、賃貸となると希薄な関係性であることも少なくありませんので、現時点ではマンションのスマートホーム化はまだまだハードルが高いと言えるかもしれません。

一方、分譲の場合は、支払いが終わり自己所有物となれば、特に制限なく自分好みにカスタマイズすることができます。

ただし、その物件を売りに出す際、あまりにパーソナライゼーションされた住宅では買い手がつきにくい可能性があるというリスクを抱えることになるかもしれません。

マンションのスマートホーム化は、便利な生活を手に入れられるメリットがある反面、こうしたデメリットも伴うということになります。

なお、スマートホームではなくMEMSなどのエネルギーマネジメント機能を搭載した“スマートハウス型”のマンション(スマートマンション)はすでに登場しています。

*HEMSが「Home Energy Management System」であるのに対し、マンションなど集合住宅で導入されている装置は「MEMS=Mansion Energy Management System」と呼ぶことが一般的です。

これは、マンション全体でエネルギー管理、ピークカット、節電などを行い、エネルギーの効率的な利用や無理のない節電・省エネを実現するマンションのことです。

 

マンションをスマートホーム化してくれる可能性があるデバイスとは?

画像引用:http://leafee.me/mag/

そんな中でも、すでにマンション・アパート・宿泊施設などをスマートホーム化する動きは始まっていて、実際に関連するデバイスやサービスも登場しています。

例えばleafee magは、ドアや窓などの開閉を検知してスマホに通知したり、LINEでチェックできたりするデバイスです。

このleafee magを開発した株式会社Stroboは2017年8月、株式会社ディア・ライフと提携してスマートホームの中でも需要の高い「セキュリティ」に対応するマンションの開発に取り組み始めることを発表しました。

ディア・ライフが開発するマンションに、Stroboが開発したleafee magなどのスマートホームセキュリティシステムを導入するというものです。

また、セキュリティ以外の部分についてもスマート化を始めている企業もあります。

「アプリで始めるアパート経営」の謳い文句で有名な株式会社インベスターズクラウドは、運営するアパートにTATERU kitの導入を進めています。

ネイチャーセンサーリモートコントローラー、ウィンドウセキュリティ、スマートライト、スマートロックなどのデバイスがあり、それをセントラルコントローラーというタブレット型のデバイスで一括管理・コントロールするというものです。

TATERU kitを導入すると、水漏れなどトラブルの連絡や退去時の連絡などをチャットでサポートしてくれるほか、IoTデバイスを家電に接続することによって、入居者それぞれの生活パターンに最適な環境を創り出すことが可能になります。

同じタイプの部屋がいくつも並んでいて、どの部屋に入ってもほとんど設備や機能には大差ないという、現在の賃貸の概念が、これらのマンションのスマートホーム化によって覆されることになるかもしれません。

 

マンションのスマートホーム化は課題が山積?

エネルギーマネジメント以外のマンションをスマートホーム化するには、

・どこまでスマートホーム化するのか
・プライバシーはどこまで守られるのか
・セキュリティの責任はどこにあるのか

など、まだまだ課題が山積みと言えそうです。

スマートホーム関連のIoTデバイスは居住者のあらゆる情報を取得し、クラウド上に蓄積してAIが解析するなどして、個人に最適な、そして快適な生活空間を提供してくれるようになるものですので、責任の所在や、居住者がオーナーや各サービスを提供する事業者などにどこまで情報提供を許容できるかという点を解決する必要があります。

マンションをスマートホーム化する場合、一般住宅とはまた違ったリスクが考えられますので、メーカー、オーナー、そして規制など、様々なカテゴリにおいて予見と対策が不可欠と言えます。

やがて、スマートホーム化されたマンションは登場することと思いますが、まだしばらくは時間がかかるかもしれません。

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