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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.01.28
2019.05.01

エネルギーの「家産家消」を目指すホンダのスマートホームシステム「HSHS」とは?

自動車メーカーのホンダは、エネルギーマネジメントをメインとした独自のスマートホームシステム「HSHS」について、2014年から実証実験を行うなど積極的に取り組んでいます。HSHSとはどのようなシステムなのか、ホンダが掲げるスマートホームの将来の展望などとともにご紹介します。

記事ライター:iedge編集部

エネルギーの「家産家消」を目指したホンダのスマートホームシステム

ホンダスマートホームシステム「HSHS」は、家庭で創ったエネルギーを家庭で消費する「家産家消」を目指して開発されたホンダ独自のスマートホームシステムです。

家庭で創られたエネルギーを「何がどの程度消費するのか」「どうすれば効率よく消費できるのか」などを検証し、さらなる効率化を目指すことで

・家庭から排出されるCO2を削減する
・停電や災害時の電力供給を家庭単位で確保する

といったことを実現しようというものです。

とはいえ、ホンダがスマートホームそのものを建てるという訳ではなく、既存の住宅においてホンダの電動モビリティーと創エネ機器を設置・活用するというものです。

環境問題は長らく地球規模の大きな課題にもなっていますが、特にエネルギーにおいては2011年の東日本大震災によって、日本人にとってより一層、大きな課題となりました。

しかしながら、その家で暮らす人が我慢して消費エネルギーを抑えたり節電したりするのでは、一時的な効果は期待できても持続性は望めません。

そこでホンダがスマートホームで目指したのが、環境のために我慢することなく、安心で快適な生活を実現できるシステムであり、それが今回のHSHSという訳です。

 

ホンダスマートホームシステムを構成する機器

HSHSは

・CIGS薄膜太陽電池パネル
・ホームバッテリーユニット
・ガスエンジンコージェネレーションユニット/給湯ユニット
・Smart e Mix Manager

で構成されています。

〈CIGS薄膜太陽電池パネル〉

ホンダが独自に開発した次世代の太陽電池パネルです。エネルギーを製造する段階で消費するエネルギーを抑えることでより環境にやさしい創エネ機器に仕上がっています。

〈ホームバッテリーユニット〉

EV(Electric Vehicle=電気自動車)や電動二輪車のバッテリーリユース(再使用)も視野に入れて開発された蓄電池で、家庭で創られたエネルギーを蓄えておくための蓄エネ機器です。

〈ガスエンジンコージェネレーションユニットと給湯ユニット〉

独自の高膨張比エンジン「EXlink」を搭載することで発電効率・熱回収効率を合わせた一次エネルギー利用率92%を実現したほか、都市ガスやLPガスなど活用することで電力と熱、両方のエネルギーを効率よく利用することができる省エネ機器です。

〈Smart e Mix Manager〉

HSHSの中核を担うマネジメントシステムで、エネルギーの創り方、使い方などを制御して最適なエネルギーマネジメントを行ってくれるほか、ガス代や電気代のデータを入手して知らせてくれたり、CO2排出量を少なくさせる設定ができたりします。

また、ホンダインターナビ(カーナビゲーションシステム)リンクを介せば、外出先からでもスマホやタブレットからコントロールすることが可能になり、EVやプラグインハイブリッドカーの充電などもSmart e Mix Managerを通じて電力が供給されるようになります。

そのほか、停電や災害時などにおいて自宅分のエネルギーを確保するために、

・太陽電池パネルとガスエンジンコージェネレーションユニットの組み合わせ
・自立起動型ガスエンジンコージェネレーションユニットの開発
・EVやプラグインハイブリッドカーから家庭に電力を供給するV2H(Vehicle to Home)

についても実証実験が行われています。

 

ホンダスマートホームシステムの将来の展望とは

「高質で快適な暮らしとCO2排出ゼロ」

これが、HSHSが目指す姿です。

すでにCO2を50%削減(2000年比)するという目標を達成したHSHSは、現在次の段階に進んでいます(ちなみに50%削減はHSHS機器のみで達成した数値というから驚きです)。

「減らすのではなくゼロにする」ことが最終目標ではありますが、人間が生活していくうえで、エネルギーは使わずにはいられませんし、CO2を排出せずにはいられません。

そこでホンダは2014年からC棟と呼ばれる3棟目の実証実験ハウスを建設し、現在も“ゼロ化”のための様々な検証が行われています。

さらに、将来的には実際にHSHSとともに暮らしていく中で収集されたデータに基づき、そこからさらに各機器の改良を重ねることで、より居住者一人一人の暮らしに沿ったシステム「HSHS+」に進化させていくことで、次のようなことが実現できます。

たとえばインターナビシステムを介して天気情報や交通情報などをはじめとする多彩なデータ情報やサービスあるいはシステム等へのリンクを可能にするほか、個人宅にとどまらず街全体や社会全体へとシステムを拡大していくという壮大な理想を掲げています。

自動車メーカーとスマートホーム、少し前までは全く無縁のような両者でしたが、EVやプラグインハイブリッドカーの開発などを振り返ると、もしかすると最もエネルギーマネジメント分野に近い存在なのかもしれません。

果たしてどのような形でCO2ゼロを実現するのか、この実証実験の結果にはぜひ注目と期待をしたいところでもあります。

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