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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.12.23
2020.11.06

ドアをスマートハウス化する“スマートロック”とは

最近では「IoT(モノのインターネット)」機器が一般にも広まり、自宅に導入して「スマートハウス(スマートホーム)」化する方も増えてきました。IoT機器にはさまざまな種類がありますが、その中にドアをスマートハウス化する「スマートロック」があります。

スマートロックを導入すれば普段の玄関ドアの開錠・施錠などが便利になり、セキュリティ的にも効果があります。

今回はスマートハウスを実現できるスマートロックとは何か、そしてそのメリット・デメリット、さらにはおすすめ製品もご紹介していきます。「スマートロックのメリット・デメリット、さらにはおすすめ製品も参考に知っておきたい」という方はぜひご覧ください。

記事ライター:iedge編集部

スマートロックとは

スマートロックとは、玄関ドアなどにつける鍵型のIoT機器です。スマホアプリや指紋認証などで鍵を開閉できる利便性の高さが特徴で、スマートハウスが進めば将来的には一般的な存在になるかもしれません。

スマートロックには3つのタイプがあります。

・テープで貼りつけて使うタイプ

・ネジなどでドアにつけるタイプ

・ドア自体に内蔵されているタイプ

簡単に取付したい場合はテープ止めタイプを選ぶなど、状況に合わせてタイプを選ぶのが重要です。

 

ドアのスマートホーム(スマートハウス)化で得られるメリット

スマートロックには、次のようなメリットがあります。

普段の鍵の開け閉めが楽になる

普段のドアの開け閉めでは、まず鍵を持ち、ドアの前に立って鍵を鍵穴に入れて回す手間が生じます。当たり前の作業ですが、荷物をたくさん持っているなどの理由で鍵が取り出せない状況のときは鍵の開閉を行うにも一苦労します。

スマートロックでは指紋認証やスマホアプリなど、各方法を使って鍵を取り出せずともドアの開閉ができるようになります。またスマホをバッグに入れたままでも外出や帰宅を感知して、自動でドア開閉を行ってくれるモデルもあります。

普段の鍵の開け閉めが楽になるだけでも、普段の煩わしい作業から解放されてスマートロックの利便性が実感できるでしょう。

防犯的にも安心

スマートロックでは、鍵の開閉記録履歴をアプリ内で確認できます。

例えば外出時に玄関ドアの開閉履歴を調べて、不正に鍵を開けられた形跡がないかなどをチェックできます。このように防犯的にも安心できるのが、スマートロックのメリットです。

合鍵も簡単に作成できる

合鍵を作りたいときは、鍵専門店などで作成を依頼する必要があります。しかしこれだと時間も掛かりますし、鍵のパターンによっては費用が高額になる場合もあります。

スマートロックで鍵をIoT化しておけば、アプリ経由で簡単に合鍵を作ったりできるようになります。これによりわざわざ専門店に合鍵作成依頼をする手間も省け、製作コストも抑えられます。

直接開けることもできる

スマートロックを設置したからといって、スマホでしか鍵が開けられなくなるわけではありません。現在持っている合鍵で鍵を直接開けることもできるので、万が一スマホの充電が切れてしまったり、外出先でスマホを紛失してしまったりしても合鍵があれば問題なく家に入れます。

もちろんスマホを無くしてしまったら、早急に対策を行わなければなりません。スマホを悪用されて自宅に侵入されてしまう可能性があるので、パスワードを変更して解錠できないようにしましょう。

こういう時のためにメーカー側で対策法が用意されているため、万が一の時のために確認するのがおすすめです。物理的に鍵で開けられる柔軟な対応ができるのも一つのポイントです。

鍵を無くす心配がない

スマホで鍵を開ける以上、手持ちの鍵を家の中に置きっぱなしにしておけるので鍵を無くす心配がありません。もしも鍵を外出先で無くしてしまった場合、鍵屋さんに連絡して鍵を開けてもらうより他にありません。

これだと解錠費用がかかってしまいますし、万が一の時のために鍵やドアノブを交換してもらう必要性があるのでさらに費用がかかってしまいます。スマートロックであればそのようなことがないので、余計な費用を心配する必要性がありません。

 

ドアのスマートハウス化はデメリットも存在する

スマートロックには、次のようなデメリットもあります。

スマホバッテリーを気にする必要がある

スマホアプリ経由で開閉するタイプの場合、スマホが動作できない状態だと鍵が開閉できません。例えば同じスマホをしばらく使っていてすぐに電池が切れる状態になっていると、スマホ自体を起動できずに玄関ドアの鍵を開閉できない状況になる可能性もあります。

スマートロックで住宅をスマートハウス化したときは、スマホバッテリーを気にするくせをつけておきましょう。

ドアタイプによってはトラブルの原因にもなる

スマートロックは、どんなドアにもつけられるわけではありません。特殊なタイプのドアに無理やりつけてしまうと、スマートロックやドア自体が壊れてしまう原因にもなりかねません。

外部からスマートロックを設置する際は、スマートロックが自宅のドアパターンに対応しているか必ず確認しましょう。

通信障害などが起こると開けられない可能性がある

スマートロックはあくまでスマホで開錠するものなので、通信障害やソフトウェアの不具合などが起こるとドアが開けられなくなる可能性があります。もしも通信障害などが起きていた場合、ドアに近づいても何も反応がないということになるので、手軽に家に入れなくなるでしょう。

通信障害やソフトウェアの不具合に関してはメーカー側がアップロードしているとはいえ、それでも完全ではないので万に一つでも開けられない可能性があることを覚えておきましょう。

また、もしも通信障害や不具合などが起こった時のために、公式サイトで対応策などを掲載しています。もしもの時のために確認しておきましょう。

オートロックなので締め出される可能性がある

うっかりやらかしてしまう可能性があるのが、オートロックだということを忘れて外に締め出されてしまうことです。オートロックは鍵の閉め忘れを防ぐ便利な機能ですが、スマホがなければ鍵を開けることができません。

家の中に家族がいるのであれば何とか気づいてもらって鍵を開けてもらうことはできますが、一人暮らしの場合はどうにもなりません。この場合、管理会社に連絡して開けてもらうしか方法がないため、いくらセキュリティ性能が高いといってもオートロックで締め出されないか不安な人は、機能をオフにしておきましょう。

料金が高め

スマートロックは利便性が高い機能を兼ね備えていますが、その分料金が高めに設定されています。安くても2万円程度、高ければ8万円程度と安くても高いので、機能の利便性が高くても手軽に導入できる金額とは言えません。

現在では月額料金制でスマートロックが購入できるものがありますが、問題なのは故障する可能性があることです。長期的に使用できるとはいえ、すぐに壊れてしまったら意味がありません。

スマートロックを導入するなら、きちんと各社製品を比較してほしい機能やサポート体制などを確認しましょう。

 

簡単にドアをスマートハウス化!おすすめスマートロック製品を紹介

ここからは、ドアをスマートハウス化してホームiotを実現するのにおすすめなスマートロック製品を3つご紹介していきます。

キュリオロック

「キュリオ」では、「キュリオロック」を販売しています。

キュリオロックは特別なキットの使用は不要で、両面テープで玄関ドアに貼りつけるだけで設置が完了します。スマホが近づくだけで自動でドアが開き、閉じるとオートロック機能で鍵が自動で閉まるので安心です。

また「キュリオハブ (Qrio Hub)」と連携させると外出先から鍵を開けたり、子どもの帰宅を通知で知れるようになるなど、機能が拡張されます。

セサミ スマートロック

「キャンディハウス」では、「セサミ スマートロック」を販売しています。

シャンパンゴールドからマットブラックまで、好みに合わせてさまざまなデザインを選べます。権限シェアを使えば、簡単に合鍵を作って必要な人に渡せます。またiPhoneユーザーであれば、スマホノックだけで開錠できるので、スマホを取り出す必要もありません。

他にもWi-FI経由で遠隔操作可能など、スマートハウスの一部としてスマートロックを使うために便利な機能が多数搭載されています。

Samsung SMART

「Samsung」では、「Samsung SMART」を発売しています。

タッチパネル内数字を押して暗証番号を入力すると、ドアの開閉が可能です。また、ドアを閉めると10秒後に勝手に施錠してくれるオートロック機能も、閉め忘れ防止ができて便利です。

スマホなしでドアの開閉ができるので、スマホを持っていない方でも使えます。

Kstar 電子錠スマートロック

画像引用元:https://www.amazon.co.jp/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E9%8C%A0%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%BC-%E9%8D%B5%E7%A9%B4%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-4%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E4%BB%98%E3%81%8D/dp/B07VBD9W72

こちらのスマートロックは1万999円で導入できるのが最大のメリットであり、コストをできる限り抑えたいという人におすすめです。他のスマートロックと比べて導入コストが安いので機能面は大丈夫なのか心配に思うかもしれませんが、機能面もしっかり整えられています。

盗難防止性能に優れており、オートロックにも対応しているだけでなくセキュリティ性能も高いなど様々な特徴があります。また、特徴の一つであり、欠点でもあるのがスマートキーが必要な点です。

スマートロックはスマホで解錠するのが基本ですが、電子錠スマートロックなのでスマートキーがないと解錠できないのが難点です。導入コストが低い分、外出先からのコントロールが不能でオートロック故の締め出される可能性もあるでしょう。

機能が限定されているとはいえ、通常の鍵よりもセキュリティ性能が高いのは魅力です。しかし、スマートロックとしての性能は価格が高い他のスマートロックに見劣りするかもしれませんね。

ユーエムイー LINKEY

画像引用元:https://www.linkey-ume.com/

こちらのスマートロックは専用のコントローラーを使うことで、遠隔操作による鍵の開錠ができます。しかも複数の鍵を一つのコントローラーでまとめて管理できるので、鍵の管理を一つにまとめたい時におすすめです。

代わりに導入コストが2万9800円と高いのが難点ですが、スマートロックの中では比較的安い方です。単に家庭に一台用意したいだけなら、コストを抑えた商品も取り扱っています。

スマートロックで気を付けておきたいのは鍵の紛失ですが、もしも合鍵や専用コントローラーを失くしてしまった!という場合でも、タッチパネル式のディスプレイが搭載されているので暗証番号さえ入力できれば鍵が解錠されます。

他にもいろいろなスマートロックが発売されています。ぜひ自宅の状況に合わせて、最適なスマートロックを選び、ドアをスマートハウス化してみてください。

ドア以外もスマートハウス化したい!という方はこちらの記事もご覧ください。スマートハウスについて徹底解説しています。

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