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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2017.11.11
2019.05.01

世界中から注目を浴びるスマートホームの市場動向について

IoT技術やAI技術の進歩と、それに伴う製品やサービス、技術などが次々と開発されたことによって大きな注目を浴びているスマートホーム市場動向(予測)について分かりやすくまとめていきます。

記事ライター:iedge編集部

「スマートホーム」自体は以前からあった

現在でいうスマートホーム(コネクテッド・ハウス)はここ数年で生まれた言葉ではなく、実は以前からアメリカなどではスマートホーム関連のサービスが提供されていたのです。

主に「留守中の家の様子が知りたい」というニーズに対して考え出されたもので、提供するサービスもホームセキュリティに関するものが中心でした。

その後、現代社会が抱える「エネルギー問題」「環境問題」が大きく取り沙汰されるようになりました。

私たち日本の一般消費者の間でも「節約指向」「省エネ指向」という意識が高まり、国やハウスメーカーをあげてスマートハウスと呼ばれるエネルギーコントロール重視の住宅が広く普及していきました。

さらに、携帯電話やケーブルテレビなど通信事業者による「スマホの次に柱となるもの」を目指す動きに加え、IoTという考え方の普及や技術の進歩、AI技術の進歩、ハードウェアやソフトウェアの開発などが進み、新たな取り組みや製品が開発されるようになりました。

こうした様々な思惑が、スマートホームの市場動向を動かしていくことになります。

 

A.T.カーニーによる調査結果では劇的な急成長を遂げる兆し

アメリカ・シカゴに拠点を置く世界的な経営コンサルティング企業A.T.カーニーが公開した「スマートホームに関する調査報告書」によると、スマートホーム市場動向が今後、急速に成長していく兆しが見て取れます。

具体的には、現在世界のスマートホーム市場は150億ドル(1ドル110円換算で約1兆6,500億円)規模で、3年後の2020年までに500億ドル(同5兆5,000億ドル)、さらに2030年までに4,000億ドル(同44兆円)になると予測しています。

スマートホームの市場動向が活性化される背景として4つのポイントを挙げています。

1.インターネット接続の普及と情報化
スマホやテクノロジーの発展によって住宅でのインターネット接続の普及が広がり、ビッグデータとAIの組み合わせによって利用者のニーズ、行動などが予測できるようになったことで、スマートホーム関連デバイスやアプリの利便性が飛躍的に高まる

2.相互運用性の向上
APIの発展や業界内での各企業の連携などが強化されたことにより、メーカーが異なる複数のデバイス同士の相互運用性が著しく改善され、消費者にとってさらに使いやすいものとなっていく

3.製品群の拡大および価格の低下
各家庭の家電、電化製品などのうち80%で「製品のスマート化」が進んでおり、また技術の向上や生産性の向上などによって価格の低下が見込まれ、消費者にとってより手の届きやすいものとなる

4.新しい収益モデルの構築
あらゆるモノがインターネットに繋がることで、より広いネットワークを利用することが可能になり、例えば液晶ディスプレイを通じた広告収入、他のサービスへの接続など、新しい収益モデルが次々に登場する

これらの理由から、スマートホームの市場動向は急速に発展し、わずか13年以内には4,000億ドル規模にまで成長すると予測しています。

このスマートホーム市場の急成長の動向には中国と日本が大きく関わってくるであろうとも予測しています。

具体的には、日本は「スマートホームの浸透」という点において世界でも5本の指に入ること、高齢化社会に伴って各家庭でスマートデバイスを導入するであろうという点と、各企業が市場を掘り起こしたりするだろうという点などが見込みに繋がっていると言われています。

また、中国はすでに国内に製造業やテクノロジーのエコシステムの基盤がしっかりしていること、高収入世帯が飛躍的に増えていることなどがその理由としています。

 

IoTデバイスの拡大にも注目が集まっている

スマートホーム市場の拡大動向には、スマートホームに関連するIoTデバイスの拡大が不可欠です。

例えば日本政策投資銀行(DBJ)が発表した資料によりますと、インターネットで繋がる、いわゆるIoTデバイスの数は2015年時点ですでに49億個あり、今から3年後の2020年には250億個に達するであろうと予測しています。

そのうち、ホームオートメーション、つまり本記事で言うスマートホーム市場動向に関連するデバイスは、2013年時点で7,800万台だったのに対し、2020年には実に67倍以上となる約53億台(エネルギーマネジメント関連も含めると約70億台)に達すると予測しています。

2017年7月にKDDIが本格的にスマートホーム市場に参入してきたことでも注目を浴びていますが、デバイスの拡大によってIT企業、家電メーカー、IoTプラットフォーム企業などにとどまらず、警備保障会社、ホームセンター、家電量販店など、あらゆる業界の企業がスマートホーム市場に参入してくることが可能になったと考えられます。

これらのさまざまな要素が、スマートホーム市場動向の拡大に関連しているといえるでしょう。

 

数年後、どんな世界になっているのか予測がつかない

スマートホーム市場の今後の動向について、各方面からの予測を中心にご紹介してきました。

どのスマートホーム市場動向予測を見てみても「急成長」はほぼ間違いないであろうということが手に取るように分かります。

専門的な技術やサービスを提供する、幅広い分野の企業同士がスマートホーム関連で繋がり、それぞれの強みを活かした新たなサービス、全く新しい可能性を示したサービスなどが次々と開発されていくことでしょう。

過去には、携帯電話がカラーになることなど予測できなかったように、あるいはガラケーがスマホになるなど予測できなかったように、数年後の世界がどうなっているのか想像はできても「予測がつかない」、そんな時代になったようです。

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