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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.03.15
2019.12.18

次の主役は5G ホームIoTと私たちの生活はどう変わる?(後編)

記事ライター:Yuta Tsukaoka

アメリカや中国ではすでに試験運用が始まり、一部では今年中に商用運用もはじまる次世代通信規格「5G」。今年のMWCMobile World Conference)ではすでに対応スマホがいくつも発表された。
残念ながら日本ではまだ免許の割当も済んでいない状況で、完全に蚊帳の外なわけだが、それでも2020年には商用運用が始まる予定だ。

そんなすぐ近くの未来に、私たちの生活はどう変わるのだろうか。
5Gのウリは「高速大容量・多接続・低遅延」。この特性を活かしてどんなことができるのだろう。

前編では、エンターテイメント分野とホームIoT分野について「訪れるであろう未来」を予測してみた。後編では、私たちの生活を支えている産業・流通・社会インフラの面から考えてみたい。

産業分野:生産設備の管理が簡単に

いまIoT化がもっとも進んでいる分野は産業だ。第一次産業の農業、第二次産業の製造業、建設業を中心に活用されている。
また、第三次産業ではサービス業もIoT化が進んでいる(運輸業については後述)。

たとえば農業では、無人で動く耕運機があったり、ハウスごとの温湿度を集中管理するためのIoTサービスがある。
製造業や建設業の現場では、いまや工作機械の多くがIoT化し、やはり集中管理体制が敷かれているし、サービス業分野ではPOSシステム(レジ)はとっくにインターネットに接続されたIoT機器である。

この分野では、自宅内でネットワークを使うのとは全く異なる難しさがある。
たとえば多くの農場はWi-Fiの通信範囲を大きく越える面積を持っているし、工場や建設現場では人命に関わる場面が多いので信頼性の高い通信が求められる。また、POSシステムが置かれているところでは多くの人がスマホを持っているため、Wi-Fiでは不安定になりがちだ。

これらを解決する手段として、HD-PLC(電力線を通じたネットワーク)が使われることもあるが、5Gで代替することでより便利になる場面もあるだろう。
たとえば、工事現場では5Gの「低遅延」という特性を活かし、ARで作業指示を出す実験が進んでいる。

作業者が身につけたカメラからの映像を離れた拠点の専門家に送り、そこからARで指示を出す。「その右上のボタン」というような指示ではなく、作業者の視界に直接、矢印などで指示が出せるため正確だ。遅延が小さいので、もしものときにも素早く対応できる。

また、この低遅延という特性は作業機器の遠隔操作にも向く。
工事現場で人が入れないような狭い空間での作業、除染作業のような人間が入るには危険な場所での作業などで機器を遠隔操作できるようになるのだ。これまでの通信方式では遅延や不安定さが問題になって使えなかったような場面でも、5Gなら任せられる。

流通:より精度の高い倉庫管理が可能に

ここでは「多接続」の出番だ。

これまでも倉庫管理、流通管理にはIoTが使われてきた。しかし、5Gでは通信用のデバイスも通信料も高額で効率化によってコストを吸収できないため、荷物ひとつひとつというようなミクロな管理に5Gは向かない。一方、倉庫内の「棚ひとつ」「コンテナひとつ」のような大きな単位であれば力を発揮する

たとえば、棚にセンサーを取り付けて重さの変化を検知することで「どこの棚に在庫が少ない」という情報を一括で管理することが可能になるだろう。5Gの「多接続」という特性を活かせば、大きな倉庫にある全ての棚からの情報を一括管理できるようになる。

もちろん、そのような管理はすでにいま、行われてはいる。
しかし、棚そのものにセンサーから通信デバイスまで取り付けられていることが多く、リプレイスの費用がかさんでしまう。その点、5Gであればユニットだけを取り外して交換することが可能なので持続的なコスト減に繋がるだろう。

さらに、冷蔵や冷凍の荷物やペットなどの生き物のように繊細な管理が必要なものにも有効だ。ひとつひとつのコンテナ、棚、ケースの温度・湿度・衝撃検知などを一括して管理可能となる。

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無人交通網の整備が進む

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