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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2017.10.02
2019.05.01

あなたの家を、思いのままに。Appleはスマートホームサービスで逆転できるか!?

ライバルのGoogleやAmazonと比べるとスマートホーム市場では大きく出遅れてしまった感があるAppleですが、挽回するための秘策はあるのでしょうか?現在提供しているAppleのスマートホーム(スマートハウス)サービスや、これからの展望を見ていきましょう。

記事ライター:iedge編集部

Appleが提供しているスマートホーム(スマートハウス)サービス

 

Appleはスマートホーム(スマートハウス)プラットホームとして「Homekit」を開発し、すでに提供しています。Homekitに対応しているアクセサリ(デバイス)を設置することで、iOS10専用アプリ「Home」を通して様々な機器の制御が可能です。

また、iPhone等に搭載されている音声アシスタントサービス「Siri」を通じて、それらの機器をより簡単にコントロールすることも可能です。

*Homekit対応アクセサリかどうかを見分けるには?
製品のパッケージに「Works with Apple Homekit」のラベルが貼ってあるかどうかで見分けることができます。

Homekitは分かりやすく言えば、対応している機器を接続することで、それらをまとめてiPhone、iPad、iPod touchなどで操作できる「リモコン」のようなものです。

通常、アプリを立ち上げるためには物理ボタンやタッチパネルをタッチすることになりますが、Siriが搭載されている端末であれば「Hey Siri」で起動することができますので、ユーザーが何かしらの作業を行う必要はありません。

これによって、Appleのスマートホーム(スマートハウス)サービスは、例えばアプリを立ち上げずに「Hey Siri、照明を消して」だけでリビングの照明を消すことも可能です。

 

iOS10専用アプリ「Home」の特徴

Appleのスマートホーム(スマートハウス)サービスの要となるHomeアプリには、Homekit対応アクセサリを登録する際、名前や場所(部屋)などを登録することができます。

例えば、

名前:寝室照明
部屋:寝室

と登録すると、アプリ上でも識別しやすくなるほか、「Hey Siri、寝室照明を消して」と言えばSiriが認識してコマンドを実行してくれます。

また、部屋を設定しておくことでその部屋の対応アクセサリを一括で制御することも可能です。

例えば、リビングにあるエアコン、カーテン、テレビ、照明器具、オーディオなどを「リビングルーム」で登録しておけば、「Hey Siri、リビングルームの電気をオフにして」などのコマンドにより一括でオフにしてくれる、という具合です。これらは、もちろん個々に制御することも可能です。

さらに、「シーン」を作成して登録しておくこともできます。

例えば、「毎朝7時になったら照明が消えてカーテンがゆっくりと開き、心地よい音楽が、初めは小さく、徐々に丁度良い音量になっていき、コーヒーを飲むためのお湯が沸き始める」といった一連の流れを「おはようシーン」などとして作成しておくと、「Hey Siri、明日はおはようシーンで起こして」と伝えるだけで翌朝7時にコマンドを実行してくれる、ということも可能です。

他にも「Hey Siri」に続いて、

「明るさを50%に設定して」
「訪ねてきたのは誰?」
「戸締まりをチェックして」
「映画シーンにして」
「実家のリビングの照明を消して」
「コーヒーが飲みたい」

など、家中のあらゆるアクセサリを制御することもできますので、文字通り「家全体をコントロール」することも可能、という訳です。

 

Homekit対応アクセサリにはどんなものがある?

Appleのスマートホーム(スマートハウス)サービス、Homekit対応アクセサリは現在50以上のブランドが日々開発・販売に取り組んでいますので、今後どんどん増えていくことと思いますが、ここではその中から一部をご紹介します。

*表示価格は全て税別です。

Philips Hue White Ambiance A19スターターキット
 販売価格14,800円
自分好みの照明環境を作ることができるスターターキットです。Philips Hueアプリをインストールしておくと5万色を超える白色光から選んで設定しておくことができますので、様々なシーンの演出に大きく貢献してくれます。

Elgato Eve Door & Window Wireless Contact Sensor
 販売価格5,100円
ドアや窓の開閉状況を感知してiPhoneやiPadに通知してくれるほか、何時から何時まで開いていたのかといった統計をチェックすることも可能です。

D-Link Omna 180 Cam HDカメラ 販売価格19,800円
1080pフルHDのクリアな映像を確認することができるセキュリティカメラです。180度の広角レンズ搭載のため、これ1台で部屋中を見渡せるほか、別売りのmicroSDを挿入しておけば音声付きの映像を保存しておくこともできます。

そのほか、Appleのスマートホーム(スマートハウス)サービスであるHomekit対応アクセサリについては、Appleのサイトをご確認ください。
Homekit対応アクセサリ一覧

 

スマートスピーカー「HomePod」も要注目!

Appleは「Amazon Echo」や「Google Home」のようないわゆるスマートスピーカーにも着手しており、2017年12月からオーストラリア、イギリス、アメリカを皮切りに「HomePod」の販売が開始されます。

特筆すべきは「音」に対するこだわりで、Apple自身が「驚くべき音質を実現する画期的な家庭用ワイヤレススピーカー」と断言するほどです。

また、HomePodにはSiriも搭載されていますので、Homekit対応アクセサリを制御することも可能ですし、例えば音楽を聴いていて、

「Hey Siri、この曲のドラマーは誰?」

と尋ねれば教えてくれたり、様々なシーンに合わせてプレイリストを作成したりすることも可能です。

AmazonやGoogleと比べると出遅れた感があるAppleですが、スマートホームやスマートハウスのサービス分野で、果たして挽回することができるのでしょうか?

今後の動向に注目したいところです。

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