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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2021.01.09
2021.01.09

4Gの次に来ると言われている、5Gとは?分かりやすく簡単に解説します

現在「5G」という言葉を至るところで聞くようになっています。「4Gよりすごいというのは何となく伝わっているけど、詳しい仕組みは分からない」という方も多いはずです。
5Gは速度面や遅延の少なさなどで4Gよりも優秀な通信技術であり、将来的に「IoT(モノのインターネット)」などを推進していく際にも必要な技術となっています。
今回は5Gの基本を理解したいという方向けに、初心者にも分かりやすく5Gを理解するポイントや活用事例、普及におけるリスクなどを解説していきます。

記事ライター:iedge編集部

【大容量、低遅延、大多数同時接続】5Gとは?簡単に理解するポイントは3つ

5Gとは「第5世代移動体通信システム」の略であり、スマホやタブレットなどモバイル機器で使われる通信技術の最新版です。5Gを理解するには、次の3つの特徴を押さえれば大丈夫です。

理論上で下り20Gbpsの超高速・大容量通信が可能

5Gは現在理論上で下り20Gbpsの超高速・大容量通信が可能とされています。4Gと比較すると数十倍の速度差があります。

たとえば動画配信サービスで映画一本をダウンロードすると、4Gでは数分といった時間が掛かり少しもたつくのがデメリットです。しかし5Gの場合数秒といった時間でダウンロードが完了するので手間が掛かりません。ダウンロードをスタートした後すぐに映画を視聴できるようになります。

将来的には「VR(仮想現実)」動画といった処理が大量に必要な動画がたくさん出回るでしょう。現状の4Gでは通信面で不安がありますが、5Gだと通信容量が増えても楽に対応できるのがメリットです。

1キロ平方メートル当たり100万機器の同時接続が可能

4Gだと1キロ平方メートル当たり10万機器ほどの同時接続ができます。今までならば10万機器までの接続でも余裕があったのですが、現在では

・スマートスピーカー
・スマートウォッチ
・スマートエアコン

といったIoT機能を搭載した機器が複数登場しておりユーザーも増えています。プライベートでもビジネスでもインターネット通信できる機器が増加すると、同時接続数に余裕がなくなる可能性が出てきました。

5Gならば4Gの約10倍に当たる1キロ平方メートル当り100万機器同時接続が可能です。将来的にIoTデバイスが増加しても安定した同時接続を維持できるでしょう。

遅延速度は1ms!4Gの10分の1

4Gでは通信時に10msの遅延が発生します。一般ユーザーがスマホやタブレットを使って通信をする分には多少遅延があっても大丈夫ですが、ビジネス面で考えるとデメリットです。

たとえば遠隔医療の場合、外科医が遠隔でロボットを操作して患者を治療するといったケースも考えられます。しかしその際遅延があるとロボットの操作が遅れて治療にミスが発生する可能性もあり危険です。

5Gでは4Gの10分の1にあたる、1msの低遅延で通信が可能です。よりスムーズに通信できるようになっているため遠隔医療といった人の命にかかわる場面でも活用可能です。

 

5Gとはどんな場面で使われるの?簡単に事例を説明

5Gは単なるモバイル機器向けの通信技術ではありません。5Gは次のような場面で利用されるのが想定されています。

自動運転車の走行管理

現在トヨタといった各自動車メーカーが、自動運転車の開発を進めています。

自動運転車では「AI(人工知能)」も活用しながら、インターネットでリアルタイム通信を行いデータ処理をして、最適なルートの検索や危険回避などを行うのが特徴です。しかし通信の際に通信遅延があると適切な判断ができなくなり、事故の元にもなってしまいます。

5Gを自動運転分野で活用すると通信遅延が少ないので、自動運転車がリアルタイムで適切な走行管理をできるようになります。

建設機械の遠隔操作

建設業界では、建設機械の遠隔操作に5Gが活用できます。

4Gを活用しても遠隔医療と同じように、建設機械を細かく正しく動かすのは難しいです。また現場映像をいつでも安定して高品質で確認できるようにしておく必要もあります。

5Gを使うと低遅延なので建設機械を思い通りに動かせますし、大容量通信が可能なので映像もリアルタイムでしっかり確認できます。従業員が自宅でリモート操作を行い建設作業を行うといった環境も実現できるので仕事の柔軟性が広がるのもメリットです。

スポーツ観戦の満足度を向上させる

スポーツ観戦においても5Gの実証実験が行われています。

たとえば「NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)」では、「VR」と「AR」

も活用した5Gサービスがテスト提供されています。来場者はサービスを使うとお気に入り選手の動きを複数の角度から確認するといった操作が可能になり、ただ試合を観戦するよりも自分に合った満足度の高いスポーツ観戦体験ができるようになっているのがポイントです。

スポーツ観戦において5Gを活用する実験はソフトバンクといった日本企業でも行われており、将来的な本格的なサービス開始および拡大が待たれます。

 

5Gにおける現状の課題とは?簡単に説明するとセキュリティ・プライバシー面などでリスクが


5Gは、

・サイバー攻撃を受けた際のダメージが増える
・気付かない場所から個人情報が漏えいする

といったセキュリティやプライバシー面でのリスクが指摘されています。

5Gを利用する際はネットワーク構築やセキュリティ設定などをしっかり行う必要があるのを忘れないでください。

4Gと5Gどっちがいいのか?そこに疑問を感じている方はこちらの記事もご確認ください!(テキストリンク:「4G 5Gどっちがいい」の記事のURL設置)

5Gを「いま」契約していいのか?各キャリアの5Gプランについて知りたい方はこちらもご参考ください(テキストリンク:「5Gってどうなの」の記事のURL設置)

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