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2018.11.29
2018.11.29

IoTのさらなる拡大に向け、「NTT」が”透けて曲がる電池”を開発

記事ライター:iedge編集部

2018年11月26日、「NTT」は、これまでの蓄電池に関する技術・知見を活かし、半透明の素材による”透ける電池”を開発したと発表しました。

今後さらにIoTが普及することで、世の中にデバイスが溢れ、その存在感が生活の中で煩わしさを生み出す可能性があります。従来のデバイスの存在感を抑えるための取り組みは、”小型化”、”軽量化”等でしたが、今回の”透ける電池”は、”透ける” という新たな観点に着目したものです。縦9センチ、横5センチの平たい”透ける電池”は、透明な素材でできている上に、電解質をゲル化する技術により、”透けて曲がる電池”を実現しています。

“透ける”

“透ける電池”の光の透過率は平均約25%ほどで、一般的なサングラスの透過率に相当します。従来電池の電極は、全体的に黒色が一般的、光を透過しない構造が一般的で、これは、導電材や結着剤が混合された合成層によるものでした。”透ける電池”の材料は非公表ですが、選び抜いた素材と構造開発により、光の吸収と反射を抑制するよう工夫することで、存在感なく周囲に馴染めるデバイスを目指しています。

“曲がる”

電極を導電性フィルム上に作り、電解質をゲル状にすることにより、電池を曲げることも可能にしました。

「NTT」のテストによると、”透ける電池”は、平均電池電圧1.7V、放電容量0.03mAhを示し、これは、一般家庭における掃き出し窓の約1.5枚分のサイズにすると、市販のコイン電池(CR1025)の容量に当たるとしています。

また、市販のLEDに接続した結果、点灯は5分間継続し、充放電を100回繰り返してもLEDを点灯できるほどの、充電可能な二次電池として機能することも確かめられています。

具体的な用途は未定ですが、窓ガラスにも貼っても存在感を消せる”透けて電池”は、幅広い用途での使用が期待されています。体への装着やメガネ状のウエアラブル端末の他、情報端末のディスプレイや建材分野の太陽光発電素子など、近年研究開発が進んでいる”透明に関する技術分野”との組み合わせにより、IoTの新たな可能性拡大を目指しています。

(画像引用:http://www.ntt.co.jp/news2018/1811/181126c.html)

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