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2021.10.14
2021.10.14

あなたは大丈夫?スマートホームスキャナーでスマートデバイスの安全状態をチェックしよう

記事ライター:iedge編集部

自宅にあるさまざまなモノがインターネットとつながる「スマート家電」「IoT機器」の活用が広がっています。外出先から子どもやペットの様子を見守ったり、家電を操作したりと便利で安心な生活が可能になりました。

その一方で、ネットワークの脆弱性によるハッキングの危険性も懸念されています。自宅にあるスマートデバイスの安全性をチェックするために「スマートホームスキャナー」の活用が有効です。この記事では、スマートデバイスの危険な側面と、スマートスキャナーの仕組みについて解説します。

スマートデバイスの危険な側面

スマート家電は便利な反面、ネットワークの脆弱性を利用し、乗っ取りやサイバー攻撃に遭う危険もあります。例えば、ルーターやスマート家電のセキュリティの穴を突いた、不正サイトへの誘導や不正操作などです。サイバー攻撃により、スマートスピーカーの盗聴や、スマートロックの鍵が解錠され侵入されるなどの被害にも繋がります。さらに、スマート家電に登録している個人情報や健康情報などを抜き取られる危険もあります。

スマートデバイスの安全性を診断する「スマートホームスキャナー」

現在使っているスマートデバイスの安全性は高いかどうかを診断するアプリがあります。トレンドマイクロ社が提供する無料の「スマートホームスキャナー」です。スマートホームスキャナーを使えば、家庭内のスマートデバイスにサイバー攻撃や情報盗み見などのリスクがないか診断できます。診断機能のみであるため、安全な状態にしてくれる訳ではありませんが、リスクを可視化することで、必要な対策を講じることが可能です。

スマートホームスキャナーの主な機能

スマートホームスキャナーで家庭のスマートデバイスの安全性を確認できます。具体的にどのようなことを確認できるのか紹介します。

オープンポートチェック機能

スマートデバイスに遠隔操作等のリスクがないか診断する機能です。診断結果を元に対処すれば、スマートデバイスを第三者によって遠隔操作されるリスクを回避できます。

脆弱性チェック機能

家庭のスマートデバイスにセキュリティ上の弱点(脆弱性)がないか診断する機能です。診断結果を元に対処すれば、情報漏洩や遠隔操作、ウイルス感染のリスクを減らすことができます。

パスワードチェック機能

パスワードの安全性を診断できる機能です。ネットワーク機器やルーター、Wi-Fiなどのパスワードを安全性が高いものに変更することで、ルーターのモデルを推測されるリスクや、Wi-Fiに第三者が接続するリスクを低減できます。

ホームネットワーク内デバイス検知

ネットワーク接続している状態の機器を表示できる機能です。覚えがないものに接続されている場合、第三者が接続している可能性もあります。診断により、知らぬ間に第三者からの接続を発見できます。

Wi-Fiただ乗り検知

家庭のネットワークに新しい機器が接続されると通知を送信する機能です。Wi-Fiをただ乗りされると、回線を無断で使用されるだけでなく、データを盗まれる危険や破壊される危険があります。スマートホームスキャンにより、第三者が家庭のWi-Fiに無断で接続した場合、通知にいち早く気づくことができます。

出典:トレンドマイクロ「スマートホームスキャナー

スマートデバイスの安全のためにできること

スマートデバイスを安全に使うためには、スマートホームスキャナーによるチェックだけでなく、リスクを防ぐための対策も必要です。具体的にどのような対策ができるのかを紹介します。

①ソフトウェアを常に最新版にアップデートする

更新のお知らせが来るたびにすぐ対応し、ソフトウェアを常に最新の状態にしましょう。脅威となる第三者はネットワークの脆弱性を見つけハッキングしようとします。そのため、脆弱性が発見されるたびにセキュリティを改善したものがリリースされます。リリースされたらすぐに更新を対応しましょう。アップデートせずに放置しておくことはセキュリティを破り、ハッキングされる危険性を高めます。

②初期パスワードを変更する

パスワードを初期設定のままにはしていませんか。初期設定のパスワードは簡単に推測されやすいため危険です。また、覚えやすいものや簡単なものも推測される可能性が高いパスワードです。パスワードを推測されにくい、強固なものに設定しておくことで不正アクセスを防ぐことができます。また、単一のパスワードの使い回しも推測されやすくなる要因になるため、変更しましょう。

③ウイルス対策ソフトを導入する

ネットワークやデバイスの安全性を向上させるには、ウイルス対策ソフトの導入が有効です。スマートホームスキャナーではリスクの診断はできますが、診断だけでは直接的な対策にはなりません。診断するだけでなく、診断結果を元に対策していくことが大切です。

まとめ

安心で便利なスマートホームの実現に向けて、スマートスキャンの活用が有効です。ネットワークに繋がるデバイスを定期的に診断してくれるため、適切なセキュリティ対策を検討することができます。スマートホームスキャンで診断すると、不正アクセスなどに気づくことはできますが、診断だけでは対策になりません。ソフトウェアのアップデートやパスワードの変更、ウイルス対策ソフトの導入などで対策をし、リスクを未然に防ぎましょう。

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