話題沸騰の体験型店舗「b８ta」とは？日本初上陸、次世代型…押さえておくべきキーワードが盛り沢山

IT・ベンチャー系のメディアを中心に「次世代型の体験型小売店が日本初上陸！」というニュースで盛り上がっているのをご存知でしょうか？2020年８月１日には、新宿マルイと有楽町電気ビルに２店舗オープンしたという、話題の中心である「b８ta（ベータ）」とは何モノなのか…。

今回は、b８taをまだよく知らないという方のために簡単にご紹介します。

小売店b８taを開発したのはシリコンバレーの企業

全く新しい形の小売店b８taを開発したのは、「Retail as a Service (サービスとしての小売)」モデルのパイオニアである企業「b８ta」です。同社は商品の出店企業から月額固定の料金をもらい、リアル店舗b８taにおける商品販売だけでなく、マーケティングデータを提供するという新しいモデルを構築してきました。

b８taは、最先端のガジェット、オーディオ機器、コスメなどの商品を見て、体験して、買右こともできる小売店であり、2015年に本社のあるアメリカ・サンフランシスコ郊外のパルアルトにオープン後、続々と世界各国に店舗を増やし、ついに2020年8月1日に日本に初上陸しました。

b８taのココがすごい！３つのポイント

１、商品を買わなきゃというストレスから顧客を解放する体験型店舗

日々技術の進化をみせ、たくさんの企業から新作が発表されるIoT家電、VR機器、コスメなどは、実際に自分で体験してみないとWebサイトや動画だけではその良さを理解することは難しい場合があります。しかし、実際の店舗に行ってみても、店員の目が気になって体験できない、最終的に買わないかもしれないのに体験しにくいなどという問題点があります。

b８taの画期的なポイントは、リアル店舗でありながら、商品を買わなければいけないというストレスから顧客を解放してくれるところにあります。b8taは「売るためではなく、体験してもらうことに特化」したスペースで、店内の製品を紹介するスタッフは数名程度に抑えられています。スタッフから話しかけられることはほとんどないため、顧客はそれぞれのブースに設置されたタブレット端末で製品の特徴や仕様を自分のペースで好きに見ることができ、店員との無駄なコミュニケーションでストレスを感じることなく快適に最新ガジェットを体験することができます。

b８taは、最新のガジェットを体験したい顧客と新商品をたくさんのお客様に体験して欲しい企業のどちらのニーズも叶える仕組みになっているのです。

２、細かくデータ化される店内での顧客行動

b８taではタブレットでの各製品の紹介動画を顧客がどこまで見たかなどの情報をリアルタイムで細かくデータ化しており、また、店内に設置された多数のカメラでは、顧客の行動や導線をデータ化しています。

顧客は店員をほぼ気にせず自由に店内で行動できるため、これらのデータは素の顧客行動、ニーズと捉えられます。

b８taから送られる店内でのあらゆる顧客行動のデータを用いることで、企業側は製品改良やマーケティングに活かせる仕組みになっています。

３、リアル店舗への出店が手軽に実現

2005年に米国・サンフランシスコでb８ta初店舗がオープンした後、世界で25店舗という急速な店舗展開に至っているのは、b８taがRaas (リテール・アズ・ア・サービス)のパイオニアとして開発した出店メーカーとの契約モデルのおかげです。

b８taは、店舗内の区画を企業に月額固定料金で提供するモデルを用いており、販売数がいくら伸びてもそのマージンを支払う必要はなく、先々の負担が少ないため企業は手軽に出店ができます。

従来の小売店モデルとは違い、売上は100％ブランドに入るため月の支払いをマーケティング費用として定額コスト化することができるモデルは、新興ブランドやβテスト段階のガジェットメーカーも利用しやすく、結果b８taは多数の企業とのパートナーシップを結ぶことができているわけです。

これからのb８taにも大注目

日本で2020年8月1日にオープンした２店舗のひとつ「b８ta Tokyo - Yurakucho」は初日から来客1,000人超えの大盛況で、最新ガジェットからコスメまで、幅広いアイテムを100点以上も取り扱っています。

食べた物のカロリーを測れる”スマートウォッチ「GoBe３」をはじめとする、驚きの機能を持つ日本初上陸のプロダクトもずらりで見応え抜群。

今後は、店頭だけに止まらず路上に飛び出しての体験や、食品の試飲などb8taならではの取り組みを視野に入れているとのこと。b８taの挑戦から目が離せません。

（画像引用：https://b8ta.jp/）