iedge
  • iedge
ニュース
2018.04.12
2019.03.18

AIが眼疾患を診断するソフトウェア、米国で初めて承認

記事ライター:iedge編集部

米国食品医薬品局は4月11日、診断結果を出すのに専門医を必要としない人工知能診断ソフトウェアを初めて承認しました。

IDx-DRというこのソフトウェアプログラムでは、網膜の写真を分析することによって眼疾患を検出可能です。

看護師や医師が、特別な網膜カメラで撮影した写真をアップロードすると、IDx-DRのアルゴリズムはまず、アップロードされた画像が結果を得るのに十分な画質であるかどうかを判断します。

次に、画像を分析して、患者が糖尿病性網膜症を有するか否かを判定します。糖尿病性網膜症は糖尿病の合併症の1つで、網膜の毛細血管が血糖によって損傷した状態です。

血管が損傷すると血液が詰まるようになり、網膜が酸欠状態になります。それを解消するために新しい血管が作られていきますが、作られたばかりの血管は非常にもろいため、容易に出血し、網膜剥離等に繋がります。

900あまりの画像を使用して行われたIDx-DRの臨床試験では、網膜症画像は約87%の確率で検出され、健康な網膜の画像も約90%の確率で識別されました。

IDx-DRの特筆すべき点は、その自律性で、診断に専門家を必要としない点であると、開発者のマイケル・アブラモフ氏は語っています。眼科専門医ではない医師や看護師がこの技術を使用できるため、診断をより容易にすることが可能になるとともに、待ち時間の改善等も期待されています。

病気を診断するAIアルゴリズムはここ最近のトレンドで、GoogleもDeepMind AIで眼疾患の発見を研究しています。今回FDAがIDx-DRを承認したことで、この動きが加速し、将来的にその他の疾患も診断可能になったり、より多くの診断アルゴリズムが登場したりする可能性があります。

ただ、AIによる診断は、患者にとってより便利であり、もしかしたら医師よりも正確かもしれない一方、診断が間違っていた場合に誰が責任を負うのかという問題も懸念されています。

関連ニュース

NEW

古いパソコンを捨てるときにはどうすればいい?

パソコンはゴミとして捨てることができない 次のような理由から、パソコンは通常のゴミと一緒に捨てることはできません。 リサイクルが義務付けられている パソコンは、資源有効利用促進法によりリサイクルが義務 ...

続きを見る
ニュース 2024.04.25

スマホが水に濡れてしまった場合の対処法

日常生活でよくあるスマホが水に濡れる場面 日常生活の中では、次のような場面でスマホが水に濡れてしまう可能性があります。 水のあるところに落として水没する スマホを水のあるところに落として水没させてしま ...

続きを見る
ニュース 2024.04.18

災害時にスマホやインターネットはどうなる?普段からやっておきたい対策も解説

災害発生直後にインターネットは使える? 大きな災害が発生した直後には、インターネットはどのような状態になるのか見ていきましょう。 スマホのモバイル回線 スマホのモバイル回線がつながるためには、基地局が ...

続きを見る
ニュース 2024.04.11

ポルシェが自動車とスマートホームの連携を狙う

ポルシェは、シュツットガルトに本拠を置くテクノロジー会社home-iXとパートナーシップを結ぶことを発表しました。 home-iXは、元ポルシェ従業員のMehmet ArzimanとHeiko Sch ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

サムスンとADTがスマートホームセキュリティ開発で新たなパートナーシップ締結

サムスンは2日、米国ホームセキュリティ最大手「ADT」とパートナーシップを新たに結んだことを発表。両社は、Samsung SmartThingsプラットフォームとADTの監視サービスを搭載した新しいセ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

ヒルトンホテルが“スマートルーム”導入へ

9月26〜27日に開催された旅行業界の国際カンファレンス、Skift Global Forumにおいて、ヒルトンホテルのクリストファー・ナセッタCEOが、2018年中に「スマートルーム」を導入予定であ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.