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2023.04.21
2023.04.21

メッシュWi-Fiってどんなもの?|どこへいてもWi-Fiにつながる家庭へ

記事ライター:iedge編集部

従来のWi-Fiルーターは、家庭やオフィスの一箇所に置かれ、そこから離れた場所になるほどインターネット速度が低下したり、接続が不安定になったりすることがありました。

しかし、メッシュWi-Fiは、複数のアクセスポイント(ルーター)を設置して、広い範囲に安定したインターネット接続を提供できます。

メッシュWi-Fiとは|複数のアクセスポイントを使うWi-Fi

なぜメッシュWi-Fiが注目されているのか

テレワーク人口の増加

インターネット接続機器の増加

メッシュWi-Fiを構築するメリット

セットアップが簡単にできる

家のどこにいてもWi-Fiにつながる

スマートハブとして利用できる機種もある

メッシュWi-Fiのデメリット

まとめ

 

メッシュWi-Fiとは|複数のアクセスポイントを使うWi-Fi

メッシュWi-Fiは、複数のアクセスポイント(AP)を使用して、広い範囲に高速で安定したWi-Fi接続を提供する技術です。一般的に、従来のWi-Fiルーターは一つのAPからの信号でカバーされる範囲に限界があり、範囲が広い場合には、接続が不安定になることがあります。しかし、メッシュWi-Fiは複数のAPを配置し、互いに信号を中継しながらカバー範囲を拡大することで、接続を強化します。たとえ一つのAPがダウンしてもデータの経路を自動修正が可能です。

なぜメッシュWi-Fiが注目されているのか

メッシュWi-Fiが注目されている理由の一つに、テレワーク人口の増加が挙げられます。テレワークにおいて、自宅やカフェなど、従来のオフィス以外の場所で仕事をすることが多くなりました。従来のWi-Fiルーターでは、カフェやコワーキングスペースで、「スマートフォン」や「パソコン」「IoTデバイス」などのさまざまな機器を一度に使用することで起こる、パフォーマンスの低下を避けられません。それを解消できるのがメッシュWi-Fiとして、今注目を集めています。

テレワーク人口の増加

テレワークにより、オンラインでのミーティングやビデオ通話が増えました。このような場合、遅延や接続の不安定さは、コミュニケーションに大きな影響を与えます。不特定多数がランダムに使うWi-Fiはミーティングに使う回線として仕様に向いているとは言えません。

インターネット接続機器の増加

近年、インターネット接続機器の増加が進んでいます。スマートフォンやタブレット、パソコンなどさまざまなデバイスがあり、それらを同時に接続する必要があるため、一つのルーターだけでは対応するのが難しくなってきました。

 

メッシュWi-Fiを構築するメリット

メッシュWi-Fiを構築すると、複数のアクセスポイントを使うため、広い範囲をカバーできます。アクセスポイント間の通信が最適化されているため、電波が届きにくい場所でも高速な通信が可能なのです。

また、たとえ一つのアクセスポイントが故障しても他のアクセスポイントで代替できます。そして、それぞれがチャンネルを使い分けることで、無線LANの帯域幅を効率的に使えます。

セットアップが簡単にできる

EasyMeshは、Wi-Fiメッシュネットワークの共通規格です。この規格は、複数の異なる業者から販売される「Wi-Fiメッシュ製品」の統合を可能にし、ネットワークの信頼性と性能を向上させます。

聞きなれない言葉が多く難しそうに感じるかもしれませんが、従来の機器のように複雑な設定手順を必要とせず、手軽にメッシュネットワークを構築が可能です。たとえば、新しいアクセスポイントをネットワークに追加する場合でも、それが自動的に認識され、設定されます。

家のどこにいてもWi-Fiにつながる

メッシュWi-Fiは、複数の小型ルーターを使用して広範囲にWi-Fiの電波を提供する技術です。各小型ルーターは、メッシュネットワーク内で自律的に通信し、最適なルートを選択して最も高速で信頼性の高いWi-Fi接続を提供します。従来の単一ルーターに比べて、家やオフィスの隅々まで信号を届られるでしょう。

また、1つのルーターに多くのデバイスが接続されている場合でも、メッシュWi-Fiはトラフィックを分散させ、ネットワークの過負荷を回避します。

スマートハブとして利用できる機種もある

一部のルーターは、スマートハブとしても機能します。これらのルーターは、BluetoothやZigbeeなどのさまざまな規格や手順をサポートし、異なる種類のスマートホーム機器と簡単に連携が可能です。

さらに、スマートハブ機能をもつルーターでは、スマート家電を一つのネットワークに繋げられます。たとえば、スマートハブ機能を備えたルーターの使用をすると、「照明」や「スピーカー」「温度調節器」「監視カメラ」などを統合して、自宅のすべてのスマートデバイスを簡単に管理できるでしょう。

メッシュWi-Fiのデメリット

メッシュWi-Fiは、広い範囲のワイヤレスカバレッジを提供できますが、導入にはいくつかのデメリットがあるでしょう。そのデメリットを紹介します。

単体のルーターよりも通信速度が落ちる場合がある

メッシュWi-Fiは、広い範囲をカバーするために複数のルーターを使用するため、単体のルーターよりも通信速度が低下する場合もあります。通信経路が長くなり、パケットロスや遅延が発生するためです。

また、一台当たりの電波が弱い傾向にあるため、メッシュネットワークに接続された各デバイスの通信速度が低下する可能性もあります。ルーター間の信号伝搬のために、通信に使用できる帯域幅が減少するためです。

金銭コストが高い

導入には、複数の機器を揃える必要があります。しかし、個人の家全体をカバーするための機器を揃えるためには、高額な金銭コストが必要です。いくら簡単とはいえ、機器の数が多いほど設置や設定にかかる時間も増えます。

しかし、メッシュWi-Fiは一般的なルーターに比べて高速で安定した通信が可能であるため、大規模なネットワーク環境ではコスト面を考慮しても、導入の価値はあるでしょう。

まとめ

メッシュWi-Fiは、複数のアクセスポイントを設置し、広範囲なエリアで高速・安定したWi-Fi環境を構築する技術です。導入にコストはかかりますが、最近では家庭用のメッシュWi-Fi製品も増えており、一般ユーザーにも広く普及し始めています。

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