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2021.08.26
2021.08.26

充電不要の活動量計とは?マザーブレスレットの仕組みやメリットか解説

記事ライター:iedge編集部

活動量計は健康を管理する人に人気のアイテムです。特にマザーブレスレットは、充電不要で24時間365日着用可能の活動量計です。医療や介護分野でも活用できると期待されています。2020年にラスベガスで開催された、世界最大級のエレクトロニクス技術見本市「CES2020」では大反響を呼びました。本記事では、期待のマザーブレスレットの特徴や、メリット・デメリットを詳しく紹介します。

マザーブレスレット(MOTHER Bracelet)とは

マザーブレスレットとは、Matrix社(米国/シリコンバレー)の特許技術を搭載した活動量計です。歩数、心拍数、活動量、体表温、睡眠量、5つの情報を常時計測し、身につける人の生活習慣や健康状態をチェックできます。キヤノン電子と三栄電子の2社による国内製造。価格は、一般販売予定価格44,000円(税込)です。カラーはブラックとホワイトの2色で展開されています。

マザーブレスレットの機能・特徴

マザーブレスレットにおける最大の特徴は、先述の通り24時間365日充電不要であることです。そのほか、どのような特徴や機能があるか、詳しく紹介します。

充電が不要

マザーブレスレットのエネルギー源は、着用者の体温と太陽光で充電できます。つけているだけで自己発電するため、腕から外する手間や、電池交換する手間がいりません。以下で、充電が不要になる仕組みを詳しく解説します。

温度差発電技術

マザーブレスレットは、ブレスレットをつけた肌の体温と外気とのギャップ(ゼーベック効果)で発電する「温度差発電技術」を搭載しています。温度差発電技術とは、熱エネルギーを電力として出力する技術です。

ソーラーパネル搭載

夏場は体温と外気温との温度差が小さくなるため、十分な発電量を確保することが難しくなります。そのため、温度差発電技術に加え、表面にはソーラーパネルも搭載しました。夏場は強い日差しを活用した太陽光発電で充電切れの心配はありません。一方、冬場は昼間が短い分、太陽光の発電量は減少します。しかし、体温と冬の寒い外気温との温度差を確保しやすいため、温度差発電で充電が切れる心配もありません。

専用スマホアプリでデータ管理

マザーブレスレットは、健康状態を把握する上で重要な5つの要素「歩数・心拍・活動量、体表温、睡眠量」を、24時間365日自動で計測します。そのデータは、専用のスマートフォンアプリ「MOTHER App」から確認可能です。データは継続して蓄積されるほど、統計的に、より正確に健康状態を把握できます。アプリ内で、過去の自分のデータと比較し、未来の傾向を掴むこともできるでしょう。

防水機能

水深50mまでの防水機能つきで、お風呂も、プールも、水仕事中もずっと着用したままで大丈夫です。温度は最大で45℃まで、最低温度は-10℃まで耐えることができます。充電不要のため、充電の差し込み口もなく、気にせず使えるのもポイントです。

6つの計測機能

マザーブレスレットには、歩数、心拍数、消費カロリー、睡眠、体表温、アクティビティの計測機能があります。日常の消費カロリーを把握する場合には、歩数・カロリー・睡眠の基本項目が計測できれば十分です。それに加え、心拍数計測機能があれば消費カロリーをより正確に測ることができます。

従来の活動量計やスマートウォッチとの違い

従来の活動量計やスマートウォッチは、充電のために腕から外さなければならず、外している間はデータ測定ができない問題がありました。しかし、マザーブレスレットは、充電のために外す必要はありません。そのため、24時間365日データをくまなく計測できます。予防医療の観点からも、これまでデータ測定が途切れることによって、わずかな病気の兆候を見逃すことがありました。マザーブレスレットならその心配がありません。また、計測機能以外のメールや電話、SNSのわずらわしい通知などがこないので、就寝の邪魔にもなりません。

マザーブレスレットのメリット

これからの活躍が期待される活動量計、マザーブレスレット。使用するメリットは、以下の通りです。

充電し忘れがなくなる

マザーブレスレットは自己発電するので、充電する必要がなく、充電し忘れることもありません。電池も不要なので、面倒な電池交換をしなくて済みます。

健康管理だけに特化している

時計や通知、GPSがなく、シンプルな機能を備えています。わずらわしい通知や表示機能を排除し、継続的に健康管理をすることだけに特化しています。デジタルの通知や時間に追われる心理的ストレスがありません。

健康情報のデータロスが減る

24時間365日つけたままのため、連続した健康データが計測できます。充電式のスマートウォッチなどの場合、年間500~800時間ほどのダウンタイムが発生しかねません。しかし、マザーブレスレットなら、空白の時間がなくなります。

見た目がおしゃれ(バンド交換可能)

ファッションの邪魔をしないシンプルなデザインのため、ビジネスからプライベートまでシーンを選ばず装着できます。また、気分や洋服に合わせてバンドを変えることができるのも魅力的です。

マザーブレスレットのデメリット

メリットの多いマザーブレスレットですが、デメリットも確認しておきましょう。

時計機能がない

メリットで触れた「時計機能がない」ことですが、人によっては時計機能が欲しいと考えるかもしれません。時間を腕時計で確認したい人は、ブレスレットの他に腕時計もつけなければいけなくなります。

通知機能がない

スマートウォッチに慣れている場合は、メールやLINE、その他の通知機能がないと物寂しく、不便かもしれません。

幅広い活用シーンで活躍する

マザーブレスレットは、24時間365日の間、データをロスすることなく使えるため、あらゆる分野での活用が期待されています。活動量計は、個人の使うイメージが強くあります。しかし、医療や介護、運送分野で使うと、病気予防や仕事の効率化に繋がることが見込まれます。

医療・介護分野

マザーブレスレットは医療・介護分野でも活躍が期待されています。たとえば、病気を患っている人の体調変化の見守りです。介護施設の夜間における健康管理では、タイマー設定をして入居者のバイタルチェックを自動測定できます。マザーブレスレットでいち早く容態の変化に気がつけば、患者や利用者の命を救う手助けになるかもしれません。上記の理由から医療、介護分野においても大きな可能性を秘めています。

運送分野

同様に、長距離ドライバーやタクシードライバーなどの体調管理においても、メリットがあります。ドライバーの大きな問題となっている体調不良や飲酒に対しても、体温や心拍といったバイタルデータで傾向を把握できます。居眠り運転なども察知でき、電話などで状況の確認をとるなどすれば、危険回避に活用できるでしょう。

まとめ

マザーブレスレットは体温と外気の温度差で発電する、充電不要の活動量計です。2021年7月、クラウドファンディングによって開始されました。時計や通知機能はなく、健康測定に特化したシンプルなものですが、24時間365日つけたままでいられることから、個人はもちろん、医療分野の利用でも注目が集まっています。充実した毎日を送るためには、心身ともに健康的な状態であることが大切。コロナで不安な時期、毎日マザーブレスレットをつけながら、ほんの一瞬でもいいので自分の健康状態を振り返ってみてはいかがでしょうか。

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