オフィスで安全に仕事ができる？新型コロナウイルスを除染する技術は次の段階に

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響下で、ショップやその他の建物を再開する次のステップのために、ウイルス消毒技術への関心が急上昇しています。

しかし、これまでに発表された紫外線C(UV-C)としても知られる殺菌紫外線などの技術は、誤用すると安全ではない可能性、つまり、UV-Cスペクトルの短波長放射が、DNAを含む有機分子に浸透する可能性があります。

優勝者のIgorが開発した新技術とは？

IoT World Todayの新型コロナウイルス(COVID-19)関連のIoTイノベーション賞優勝者のIgorは、部屋の中にいる人を保護しながら個別に部屋をまたはオフィス全体をウイルス消毒できる技術を開発しました。

「私たちが使用しているライトでは、20分ごとに約90％の除染が行われ、80分後には99.9％の除染が可能です。」とIgorの創設者兼最高技術責任者であるDwight Stewart氏は述べています。この技術を使用する組織は、深夜に長いサイクルで消毒を実行し、１日を通して定期的なサイクルで消毒を実行することができるでしょう。

日中の消毒段階での安全性を最適化するために、Nexos Intelligent Disinfectionシステムはビルディングオートメーションを利用しています。

特定の部屋のスマートロックは、人が消毒中に部屋に入らないようにテナントに警告を表示できます。ドアがサイクルの途中で開いてしまった場合、トリガーされたドア接触センサーがシステムを非アクティブ化することができます。

たとえば、人数カウントセンサーや赤外線センサーを使用した占有検知は、もう一段高いセキュリティレベルのサービスを提供するため、人が動いていない場合でも人がいるのを検知できます。「「図書館や研究室を考えてみてください」とスチュワートは言いました。ですから、我々は、動きを感知するだけに頼りたくないのです。」

これからも進化していく消毒技術や消毒方法

UV-C照明は、可能な限りマスクの着用、頻繁な手洗い、共有スペースでの社会的距離、一般的に触れる物体の手動消毒などの他の対策とも組み合わせて使用​​する必要があります。

また、UV-Cを使用して消毒する場合、隠れた場所を考慮しなければなりません。天井に取り付けられたライトの光は、机、テーブル、またはベッドの下には届きません。「消毒を徹底したい場合は、光の届かない面を人々に拭いてもらうことでカバーして欲しい。」とStewart氏は述べています。

Igorは、これから他のテクノロジーを統合することで、より包括的な消毒を提供していきたいと考えています。「より多くの外気を取り込みながら、再循環の量を最小限に抑えることができるHEPAフィルターまたは気流技術など、さまざまなシステムを追加することで、これからも技術をブラッシュアップしていくさまざまな戦略があります」とStewart氏は言います。「消毒する方法はまだまだたくさんあるのです。」

（画像引用：https://www.igor-tech.com/）