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2024.01.19
2024.01.19

インクジェットプリンター購入の際には何をチェックすればいい?

記事ライター:iedge編集部

インクの種類

インクジェットプリンターで使用するインクは、染料インクと顔料インクの2種類に分かれています。機種により、使用するインクの種類が異なるため、それぞれのインクの特徴を押さえておきましょう。

染料インク

染料インクは用紙に染み込ませて発色させるタイプのインクです。発色が鮮やかで光沢感や透明感のある仕上がりになります。印刷が速くできるのも特徴です。ただし、乾くまでに時間がかかるというデメリットもあります。どちらかといえば、写真印刷に向いているでしょう。

顔料インク

顔料インクは用紙の表面に定着するタイプのインクです。印刷してから乾くのに時間があまりかかりません。鮮やかさや光沢感は染料インクに及びませんが、色をくっきりと表現できるのがメリットです。保存性にも優れており、文字や図表などの印刷に向いているでしょう。写真印刷にはあまり向いていません。

インクカートリッジの種類

インクカートリッジは独立型カートリッジと一体型カートリッジに分かれています。
独立型カートリッジは、各色のインクカートリッジが別々になっているもののことです。なくなった色だけ交換できます。
これに対して、一体型カートリッジはブラックとカラーの2種類のみのカートリッジを使用するものです。ブラック以外の色のインクが、カラーとして1つのカートリッジにまとめられています。カラーの方は、1色でもなくなれば他の色のインクが残っていても、カートリッジの交換が必要です。そのため、カラー印刷を多く使用する場合にはインク代がかさむかもしれません。モノクロ印刷ならブラックインクのみでも印刷できます。

インクの色数

通常はブラック・イエロー・シアン・マゼンタの4色を使用します。文書印刷がメインであれば4色で充分でしょう。
写真印刷の品質にこだわった機種だと、ライトシアンとライトマゼンタを加えた6色を使用する機種が多いです。ハイエンド機種だと8色や10色などもあります。色数が多ければ、それだけ細かな色の違いを表現できて、写真印刷の品質が高くなります。

プリンターの機能

インクジェットプリンターは、備わっている機能により単機能プリンターとインクジェット複合機に分かれます。

単機能プリンター

単機能プリンターは、パソコンに接続してプリントアウトするだけの機能を持つインクジェットプリンターです。印刷以外の機能がないため、本体のサイズが小さくて価格もリーズナブルな製品が多いです。パソコンで作成した文書を印刷するときに使用するだけの用途なら、単機能プリンターを選ぶのがいいでしょう。

インクジェット複合機

インクジェット複合機は、プリントアウトする機能に加えてコピーやスキャン、FAXなどの機能も兼ね揃えている機種のことです。備わっている機能が多い分だけ、単機能プリンターより本体サイズが大きくて価格も高い傾向にあります。
コピー機能は役に立つことが多いため、予算に余裕があればインクジェット複合機を選ぶのがいいかもしれません。

対応している接続方法

パソコンやスマホなどのデバイスに接続する方法についてもチェックしておきましょう。複数の接続方法に対応しているインクジェットプリンターもあります。

USB接続

USB接続はUSBケーブルを使用してプリンターとパソコンを接続する方法です。この方法では、パソコン1台にしか接続できません。複数台のパソコンやスマホで使いたい場合には不向きでしょう。

LANケーブル

LANポートを備えていて、ルーターに有線で接続して使用できるタイプのプリンターもあります。ルーターに接続すれば、同じルーターに接続しているパソコンやスマホで使用できるようになるため便利です。有線接続のため、プリンターはルーターと同じ部屋に設置する必要があります。
また、パソコンやスマホは同じネットワーク内であれば無線接続でも問題ありません。

Wi-Fi

ルーターに無線で接続できるプリンターもあります。ルーターに接続するという点では、有線か無線かの違いだけで、LANケーブルを使用する場合と基本的に変わりません。同じルーターに接続しているパソコンやスマホで使用できるようになります。ルーターとは別の部屋にプリンターを置いて使いたい場合に便利です。

Bluetooth

パソコンやスマホなどのデバイスとBluetoothで接続できるプリンターもあります。ルーターがなくても無線接続で使えるのがメリットです。ただし、Bluetooth接続の場合には、デバイスとプリンターの距離があまり離れていると使えない場合があります。10メートル以内くらいの距離で使用するようにしましょう。

インクジェットプリンターの主なメーカー

インクジェットプリンターのメーカーは主にEPSON(エプソン)、Canon(キヤノン)、Brother(ブラザー)などが挙げられます。では、それぞれのメーカーの特徴について見ていきましょう。

EPSON(エプソン)

EPSONは1990年代に、写真印刷に適したプリンターを最初に作ったメーカーです。それ以前のプリンターは文書印刷に使用するものが主流でした。
現在でもEPSONのインクジェットプリンターは、写真印刷に強く染料インクを使用する製品が多いです。
EPSONのインクカートリッジのパッケージには、カメやサツマイモなどのイメージ写真があります。このイメージ写真はインクの買い間違い防止のためのものです。自分が使用している機種に合うインクカートリッジが一目で分かります。
また、EPSONの一部の製品ではエコタンク方式を採用しています。エコタンク方式というのは、使い捨てのインクカートリッジを使用せず、タンクに直接インクを充填できる仕組みです。エコタンク方式のプリンターは本体価格が高めの傾向にあります。サイズも大きくスペースを占有するのがデメリットです。それでも印刷機会が多い場合には、トータルで見てお得になることが多いです。

Canon(キヤノン)

Canonはカメラで定評のあるメーカーです。プリンターのメーカーとしてもEPSONと並んで知名度が高く人気もあります。一般家庭用のインクジェットプリンターといえば、EPSONかCanonの2択と考えている人も多いでしょう。
Canonは、染料インクと顔料インクの両方を搭載したハイブリッドインクを使用する製品が多いのが特徴です。以前までは文書印刷に向いている製品が中心でしたが、最近では写真印刷も得意とする製品も増えてきました。10色のインクを使用する製品もあります。
リーズナブルな単機能プリンターから、多機能なインクジェット複合機までラインナップは豊富です。

Brother(ブラザー)

BrotherはEPSONやCanonほどの知名度はありませんが、インクジェットプリンターのメーカーとして定評を得ています。
EPSONやCanonと比べるとインクカートリッジが安いのが特徴です。プリンター本体の製品も全体的に見て他のメーカーよりもリーズナブルな傾向にあります。本体の大きさもコンパクトで使いやすいです。
また、電話付きのインクジェット複合機もあるため、電話やFAXもプリンターと一緒に1つにまとめたい人に向いているでしょう。

まとめ

インクジェットプリンターを選ぶ際には、使用するインクについてよくチェックしておきましょう。インクの種類やカートリッジの種類、色数などはインクジェットプリンターを使用する上で重要な要素です。プリントアウトするだけなら単機能でも間に合いますが、コピー機能などがある複合機を選ぶと便利です。また、メーカーごとの特徴なども押さえておきましょう。

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