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2024.02.29
2024.03.01

Web3とは?これまでのインターネットとは何が違う?

記事ライター:iedge編集部

これまでのインターネット

Web3と対比して、これまでのインターネットのことはWeb1やWeb2と呼ばれることがあります。では、Web1やWeb2について簡単に見ていきましょう。

Web1

1990年代に一般の人がインターネットを利用できるようになりましたが、当時のインターネットはWeb1と呼ばれるものです。大半のユーザーは自ら情報発信することはほとんどなく、Webサイトを見るだけという使い方をしていました。
一般の人が手軽に情報発信できるプラットフォームがなかったのが現在との大きな違いです。

Web2

2000年代に入ると、一般のユーザーが自ら情報発信する機会が増えてきました。
その背景にあるのが、FacebookやTwitter(現在のX)などSNSのサービスが提供開始したという点です。一般の人が気軽に情報発信できる環境が整ったことで、インターネット環境が大きく変化しました。
Web2は特定の企業がプラットフォームを提供しているのが特徴です。現在のインターネットもWeb2が主流になっています。

これまでのインターネットの問題点

Web2では、プラットフォームを提供する企業に膨大なデータが保存されます。ユーザーが自らのデータをコントロールしづらいことを問題視されることが多いです。
一方的にアカウントを凍結されることもあり、その場合には情報発信する手段を失ってしまいます。サーバー障害が発生し、サービスを一時的に利用できなくなったり、データが消失してしまったりする可能性もあります。

Web3とは

Web3はブロックチェーンを活用している分散型のインターネットです。Webサービスを提供するのに必要なデータを特定のサーバーに保存せず、ユーザーが分散して保存します。
まだ普及するには至っていませんが、2018年頃から始まっています。Web3のサービスが徐々に増えており、近い将来にWeb3の時代が到来する可能性が高いです。
Web3ならWeb2までのインターネットの問題点を克服できるものと期待されています。

Web3の特徴

Web3なら特定のサーバーを介さず通信できるのが特徴です。サーバーがダウンして、サービスが一時的に利用できなくなるようなことはほとんどなくなります。
特定の企業や国などが、データの保存や管理に干渉することもできません。そのため、非中央集権型と呼ばれています。
また、データに変更を加える場合には、ユーザー同士で検証する仕組みです。恣意的にデータを改ざんするようなことはできません。もし誰かに勝手に変更を加えられた場合でも、その形跡が残るため後から追跡が可能です。
自分のデータを自分で管理できるのもWeb3の特徴です。自分のデータの一部を他のユーザーが保存していることになりますが、データは暗号化されています。そのため、データの内容を他のユーザーが見ることはできません。サービスの提供者でも見ることはできず、Web2までのインターネットよりもプライバシーの強化が図られます。

Web3によって実現できること

Web3を活用すれば次のようなことを実現できます。

メタバース

メタバースは超越を意味するMetaと宇宙を意味するUniverseを組み合わせた造語です。
仮想空間を構築し、その中でゲーム、ショッピング、ライブなどができるようになります。メタバース内で土地や建物を所有したり売買したりできるようになるかもしれません。1日の大半をメタバース内で過ごす人なども出てくるでしょう。

DAO(分散型自立組織)

DAOは、「Decentralized Autonomous Organizations」の頭文字を取って略したものです。ブロックチェーン上で運営される分散型自立組織を指します。
DAOにおいては、通常の会社組織とは異なり、社長や上司などは存在せず、ヒエラルキーもありません。
ガバナンストークンという暗号資産を購入することで組織のメンバーになれます。会議などにおいては、ガバナンストークンの保有量に応じて意思決定権が与えられる仕組みです。
また、スマートコントラクトという一定条件が満たされた場合に自動的に契約が実行される仕組みが取り入れられています。

DeFi(分散型金融)

DeFiは「Decentralized Finance」の頭文字を取って略したものです。分散型金融という意味で、銀行や証券会社などの中央管理者を介さずに金融資産の売買ができます。ブロックチェーン技術により、ユーザー同士で取引内容を記録する仕組みです。ブロックチェーンの性質上、改ざんが非常に難しいため、不正のリスクも極力抑えられます。
そして、DeFiなら口座を開設する必要がないのがメリットです。金融資産の売買にかかる手数料も、中央管理者を介する場合と比べて安く済みます。

NFT(非代替性トークン)

NFTは「Non Fungible Token」の頭文字を取って略したものです。NFTによりデジタルデータが本物であることと所有者を証明できます。
通常のデジタルデータなら簡単にコピーできてしまい、オリジナルと区別がつかなくなるでしょう。改ざんされてしまうおそれもあります。
NFTなら、データをコピーされたとしてもオリジナルを所有しているのが誰なのか分かる仕組みです。オリジナルとコピーは明確に区別されます。価値のあるデジタルデータなら、売買されて所有者が変わることもあるでしょう。その場合には、過去の所有者も分かるようになっています。
また、コピーは改ざんできても、オリジナルは改ざんできません。

GameFi(ゲーミファイ)

GameFiはGamesとFinanceを組み合わせた造語です。ゲームにDeFiの要素を加えて、ゲーム内でユーザー同士がお金のやり取りができるようになります。
例えば、ゲーム内のイベントで上位にランクインしたり対戦で勝ったりすることで、報酬が付与されるなどのものです。ゲームで使用するアイテムを売買できるものなどもあります。

Web3が抱えている課題

Web3は次のような課題を抱えています。

法整備が追いついていない

Web3は新しい技術であるため、法的なルールはまだ確立されていません。現状ではトラブルに遭っても、自己責任として扱われてしまいます。管理者が存在しないことがリスクになる面もあるでしょう。
そのような状況で、日本国内ではWeb3事業は行いづらいため、人材が海外に流出しているのが実情です。法整備が進まないことには、Web3の普及は難しいでしょう。

使いやすいサービスがまだ少ない

Web3はまだ黎明期で、サービス自体がそう多くはありません。DeFiやGameFiなどで既にいくつかサービスが登場しているものの、まだまだ少ないのが実情です。
詳しい知識がない人にとってはとっつきにくいこともあり、ごく一部の人しか利用していません。Web3が普及するためには、使いやすいサービスの登場が必須です。

電力消費が大きい

Web3で活用するブロックチェーン技術は、大量の電力を消費するのが特徴です。特定の企業がサーバーにデータを保存して管理するよりも、電力消費量が増えてしまいます。ブロックチェーン技術に対して、地球環境に良くないイメージを抱いてしまっている人もいるかもしれません。
ただ、ブロックチェーンにもさまざまなものがあり、エネルギー効率の良いものも増えています。

まとめ

Web3は分散型のインターネットでブロックチェーン技術を活用するのが特徴です。中央管理者が存在しない環境下で、さまざまなサービスを提供できるようになります。
既に一部のサービスが提供されていますが、現状ではまだ少なく、一部の人しか利用していません。しかし、法整備が進みサービスが増えれば、普及する可能性は高いです。近い将来、インターネットが大きな変革を迎えるかもしれません。

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