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2022.09.29
2022.10.24

時速1,000キロを超えるFluxJetと、世界各地で開発される高速列車を徹底解説

記事ライター:iedge編集部

少しでも早く目的地に到着するために、高速列車は日々進化を遂げています。

この記事では、航空機や高速列車など従来の輸送システムよりもはるかに速い、時速1,000キロ超で走行する高速列車「FluxJet」について、特長的な機能やシステムを解説します。

また、世界各地で続々と開発されているFluxJet以外の高速列車を3つご紹介します。

時速1,000キロ超の高速列車「FluxJet」

FluxJetは、カナダのトロントに拠点を置くTransPodが開発した時速1,000キロ以上の走行が可能な高速列車です。TransPodは、手頃な価格で利用できる超高速輸送システムを開発し、世界中で生活・仕事・旅行における人々の移動を円滑にすることを目指しています。

FluxJetは、主要な場所と都市をつなぐ「トランスポッド・ライン」と呼ばれる、FluxJet専用に設計されたチューブ状の路線を走行します。手頃な価格でありながら、高速で旅客も貨物も輸送できる高速列車です。

TransPodは、カナダのエドモントンとカルガリーを結ぶトランスポッド・ラインの建設を発表し、環境影響評価を含む予備工事を始めています。

FluxJetの特長的な機能は航空機と列車のハイブリッドシステム

FluxJetは、航空機と列車をかけ合わせたハイブリッドで画期的な高速列車です。

専用のチューブ内にポッドと呼ばれる車両を走行させるため、摩擦を減らし、航空機よりも速い走行を可能にします。

TransPodは「人々を迅速かつクリーンなエネルギーで、移動できる新しい輸送システムの開発が重要だ」としています。そのため、FluxJetには太陽光や電気エネルギーなど持続可能なクリーンエネルギーを採用し、化石燃料を使用していません。

TransPodのイベントでは、縮小された車両でFluxJetがガイドウェイ内を離陸・移動・着陸する実演が行われたことも発表されました。

FluxJetが実現することで得られるメリット一覧

FluxJetが実際に運行されると、所要時間・価格・CO2排出量などさまざまな点で改善が見込まれます。

これまでの輸送手段と比較すると、以下のようなメリットが挙げられます。

  • ジェット機よりも速く移動できる
  • スピードは高速列車の3倍の速さ
  • 旅客運賃は航空料金より約44%安くなる
  • CO2排出量は、年間636,000トンに削減できる

FluxJetのライバル? 世界の高速列車3つ

次世代の高速列車は、FluxJet以外にもあります。世界中のさまざまな企業による開発競争が展開されており、高速列車の実用化に向けた取り組みも実施されています。

ここからは、以下の高速列車をご紹介します。

  • ヴァージン・ハイパーループ
  • ハイパーループTT
  • 高速飛車

①ロサンゼルスに移転した「ヴァージン・ハイパーループ」

2022年8月に本社をロサンゼルスに移転させたばかりのヴァージン・ハイパーループ(Virgin Hyperloop)は、数年内での実用化を目指しています。

2020年11月、ヴァージン・ハイパーループはすでに有人の走行テストに成功しています。ハイパーループは、真空に近いチューブの中をポッドが進むシステムを採用。

磁気により浮上したポッドがチューブ内を走行するため、空気抵抗が減り、時速1,000キロ以上の速度で乗客や貨物を輸送できます。この結果は、従来の高速列車の3倍、鉄道の10倍以上の速さを表します。

ヴァージン・ハイパーループは、乗客を乗せた走行テストに成功した世界で唯一の企業です。ネバダ州ラスベガス郊外に500mのテストコース“DevLoop”を所有し、エンジニアリングチームにより毎日走行テストが実施されています。

②アメリカの「ハイパーループTT」

アメリカ・フランス・ドバイなどに拠点を置くハイパーループTT(Hyperloop Transportation Technologies)は、ハイパーループ開発に積極的に取り組んでいます。

同社は、フランスのトゥールーズに3,000平方メートルの研究開発センターと商用プロジェクトの準備施設を併設しています。

ハイパーループTTの車両は、翼のない小型航空機のようなカプセル形状であり、チューブ内の磁気クッションに浮遊しながら走行します。

ハイパーループTTは商用化に向け、アメリカの五大湖周辺の都市クリーブランド・シカゴ・ピッツバーグをつなぐ路線を調査し、アブダビでも建設を計画しています。

③中国の高速リニアモーターカー「高速飛車」

中国では超高速で走行するリニアモーターカーの開発に取り組んでおり、山西省において実験線の建設が始まっています。

「高速飛車」と名づけられた高速リニアモーターカーは、低真空のチューブ内を超電導磁気で浮上し飛行するシステム。時速1,000キロ以上での走行が可能です。

上海では、すでに高速リニアモーターカー「上海リニア」が運行されています。上海リニアは上海の市街地と空港を結ぶ路線で、最高速度は時速430キロに達します。高速飛車が実用化されれば、上海リニアを大幅に上回る速さで走行することになります。

高速鉄道の開発に力を入れている中国では、北京や上海などの大都市をつなぐ長距離のリニアモーターカーの整備構想も進められています。

まとめ

世界では次世代の輸送システムであるハイパーループや、高速リニアモーターカーなどがさかんに開発されています。

数年内の実用化を掲げている企業もあり、今後の開発競争はますます活発化するのではないでしょうか。高速列車の可能性を広げていく各社の動向は、今後も目が離せない状況となるでしょう。

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