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アメリカは「AI記者」が第一線で働いている!このニュースで考えるべきこと

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記者の大量失業時代?

私の仕事であり趣味でもある毎日のルーティンに「ニュースサイトの巡回」がある。RSSリーダーで数百のメディアをざっと見回し、日経新聞、朝日新聞、読売新聞などの新聞社サイトを見て、最後にGoogleニュースも見る。(余談だが、GoogleニュースのAIによるニュースアグリゲーションはなかなか良く、記事にしたこともある)

その中で、ひときわ「他人事じゃない」ニュースがあった。NHK NEWS WEBが掲載したAI記者の記事である。タイトルは「来るのか?! 記者の大量失業時代(NHK NEWS WEBの記事へ移動します)」。

私も記事を執筆して生計を立てている身だ。大量失業時代と言われて、無関係だと思っていられるほど楽天的ではない。この記事から、AIが記事を執筆する可能性、そして人間の記者が何をすべきなのかを考えたい。ひいては、AIと人間とが共存する未来が見えてくるはずだ。

 

AP通信とロイター通信ではすでに「第一線」

記事は、担当記者がAP通信とロイター通信でAIによる執筆の現場を見学したところから始まる。

AP通信とロイター通信といえば、世界的な通信社である。通信社とはいわば、新聞を発行していない新聞社や、チャンネルを開設していないテレビ局のようなもので、世界各地のニュースを取材して記事や動画をメディア各社に販売している。新聞記事に「AP」とか「ロイター通信より」とか書かれているのが、購入された記事だ。

日本国内の通信社では共同通信が有名だろう。名前を聞いたことがあるのではないだろうか。つまり、通信社は新聞やテレビ局と同じか、それ以上のスピードでニュースを発信しなくては意味がない。とにかくスピード勝負なのだ。

そんな現場で、AI記者が活躍しているという。しかも、第一線で。

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AIが記事を書くには30秒で十分?

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