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Google翻訳がオフラインの「ニューラル翻訳」に対応! 通訳AIを持ち歩く時代に

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オフラインのニューラル翻訳は何がすごい?

本題に入る前に、まず機械翻訳とニューラル翻訳の違いから説明したほうがいいだろう。

機械翻訳は単語と文法のデータが入ったコンピュータが文章を読み取り、他言語に変換するものである。それに対し、ニューラル翻訳はそれらのデータ以外に「文脈」を読み取るAIが介在している。

たとえば「高すぎる」という日本語は英語にすれば「It’s too expensive」と「It’s too high」の2通りが考えられるが、機械翻訳ではどちらを訳語とすればいいかわからず、表現の利用率が高いなどの理由でどちらかを選択する。

なので、往々にして素っ頓狂な翻訳をしてしまい、笑いものになる。あなたも、おかしな誤変換に笑ったことがあるんじゃないだろうか。

一方のニューラル翻訳では、「高すぎる」という言葉の文脈を読む。

その前後で買い物に関連する会話がなされていれば「It’s too expensive」だし、場所や建物に関連する会話があれば「It’s too high」を選んでくれるのだ。以前の記事で紹介した「ili(イリー)」が、まさにニューラル翻訳を実装している。

オフラインで、かつ小さな筐体にすべてを収めるよう、旅行用に最適化されたAIが組み込まれ、「高すぎる」は「It’s too expensive」を選択する。

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ニューラル翻訳がオフラインになるメリット

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