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アクセルラボのホームオートメーションAI「CASPAR」は何を感じているのか?

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前回の記事で、CEATECのアクセルラボブースを紹介し「目を持った家」についてプライバシー面を中心に解説した。

今回はCASPARの設計思想、基本的な動作アルゴリズムなどを中心に解説する。

前回の記事でも書いたように、アクセルラボはこのメディア「iedge」のオーナーだ。それでも私としては正直に思ったことを書いていこうと思うし、実際、かなり悪くない出来 ――言ってしまえば「ほとんど未来」と言っていいモノに仕上がっていると思う。

スーパーセンサーによるホームセンシング

CASPARは3つのレイヤーで構成されている。
コネクト(センシング・情報収集)、AI(深層学習・分析)、UX(ユーザーエクスペリエンス・実行)である。

このうち、コネクトのレイヤーで使われているのが、スーパーセンサーだ。「スーパー」などと名前がついていると安っぽいようだが、その実情を知れば確かにスーパーであることが分かる。

これがその実物である。壁面埋込み型で、ここに「音声」「照度」「紫外線」「動作」「ビジュアル」「振動」「温度」「湿度」のセンサーと、CASPARのUI ――つまり、声を出すスピーカーが組み込まれている。

特に重要なのが、音声とビジュアル、振動である。

音声は単にAIスピーカーへの呼びかけを聞き取るだけではなく、生活音も聞いている。たとえば、コップを出した音、薬瓶を空けた音、冷蔵庫を閉めた音… それらの情報と、ビジュアルセンサーからの映像情報、そして振動による住人の移動検知を組み合わせて、AIのレイヤーで「いま、住人はどこで何をやっているのか」を検出するのだ。

私はこれまでの記事でしつこく、AIスピーカーは「目」を持つべきと主張してきたが、ホームオートメーションを実現するにはそれだけでは不十分である。

AIスピーカーのように「指示」と「動作」が一対になっているなら「どこから呼びかけられたのか」を知るだけで正確な動作ができるが、ホームオートメーションでは「指示なし」で動作することが求められるからだ。

そこでCASPARが取り入れたのが、上記のセンサー群である。

指示なしでの動作を実現するためには、まさしく人間を超えた感知機能が必要になるのだ。それをすべて取り込んだこれは、まさに「スーパーセンサー」と名乗るにふさわしいのではないだろうか?

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スーパーセンサーが感知する1TBの情報

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