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双方向通話から顔認証システムまで!注目のIoTネットワークカメラをご紹介

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注目のIoTネットワークカメラ5選

スマートホームを導入する動機として「セキュリティ」や「見守り」といったキーワードがあります。

旅行などで不在時の屋内外の監視、留守番をしている子供や離れて暮らす高齢の両親、あるいはペットなどの見守りや安否確認など、ネットワークカメラの普及によって今まで「見えなかった不安」が「見える安心」に変わり始めています。

これまでセキュリティカメラといえば常時録画、あるいはユーザーが任意で設定した時間だけ録画するというだけのものでしたが、IoTが進んだことによってさまざまな機能を活用することが可能となりました。

特に注目したいIoTネットワークカメラを5つご紹介します。

safie(セーフィー)

倉庫、工場、ホステル、建設現場、ペットクリニックなど業種・形態を問わず、さまざまな企業に導入されているのがsafieです。82mmというコンパクトさなので置き場所を選ばず、Wi-FiでもLANケーブルでも接続が可能で、視野角も対角134度と広いうえに設置後のレンズの向きや角度を調節できるといった自由度の高さも人気の理由です。

映像はクラウド上に保存され、専用アプリからチェックできるほか、リアルタイムでも視聴可能です。そのほか、特定のメンバーやスタッフと映像をシェアしたり、権限を設定したりすることもでき、何か起こってしまった時に備えて残しておきたいシーンをクリップして自分のPCに保存することもできます。

スマカメ話せるナイトビジョン

赤外線LEDが搭載されており、完全な暗闇でもクリアな映像を撮影することができます。そのため個人宅のほか無人の倉庫や工場などにも導入されるケースが増えています。

光センサーも搭載されていますので、特別な設定を行わなくても周囲の明るさによって自動で通常モードや暗視モードに切り替えることができます。専用アプリをインストールしたスマホで映像を確認できるほか、内蔵のスピーカーとマイクを介して遠隔からでも音声通話ができるようになっています。

NETATMO welcome

フランスのネタトモ社が販売しているwelcomeはIoTネットワークカメラにしては珍しい“顔認識機能”が搭載されている屋内用の防犯カメラで、家族や大切な人の顔を認識させておくことができます。

登録した顔あるいは見慣れた顔の認識については録画しない設定ができますので、家族やゲストのプライバシーも守られます。

登録されていない顔がカメラに映った場合は即座にスマホなどに通知されますので、侵入者などによる被害を最小限に食い止められる可能性が高くなるほか、ペットの動きによる誤作動を防ぐ“ペット検知機能”も搭載されています。

eCamera

スマホに専用アプリをインストールすることでリアルタイムにライブ映像を確認することができるeCameraは、独自の動画圧縮技術を採用しており、クリアでハイスペックなリアルタイムビューを体感することができるIoTネットワークカメラデバイスです。

搭載された人感センサーが侵入者を検知すると、即座にスマホに通知を届けると同時に録画を開始するほか、ナイトビジョンモードによって暗闇の中でも鮮明な画像を確認できます。

そのほか大きな特徴としてはeCamera本体からスマホに向かって話しかけたり、スマホアプリから話しかけることができる点や、オフライン状態でも録画したり映像を保存したりできますので、長期間家をあける場合でも安心できるという点です。

Fridge Cam

IoTネットワークカメラの活躍の場はなにもセキュリティや見守りだけではありません。このFridge Camは冷蔵庫内に設置してスマホに専用アプリをインストールするだけで、冷蔵庫の中身がチェックできるというIoTネットワークカメラデバイスです。

冷蔵庫を開閉するたびに庫内を撮影してクラウドにアップしてくれるほか、食品のバーコードを読み込ませて名前を登録しておくことで消費期限が近づくと自動通知してくれます。

買い忘れや買いすぎ、うっかり廃棄などを防ぐのに役立ってくれるほか、アプリには期限切れが迫った食材を使ったレシピを提案してくれるという機能も備えています。

 

企業がIoTネットワークカメラを導入している事例

自社が運営する賃貸物件に防犯、火災監視、非常通報などのセキュリティシステムを積極的に導入している株式会社レオパレス21は、2016年よりNECのクラウド型IoT防犯ネットワークカメラサービスを導入しています。

エントランス、ゴミ捨て場、駐輪場などに設置して不審者の立ち入り、ゴミの散乱や不法投棄、違法駐車、自転車の盗難などを未然に防いだり、早期発見に繋げたりすることが目的で、撮影した映像はクラウド上に保存され、遠隔地でもリアルタイムに現地の映像をチェックすることができます。

また、MTES株式会社は高齢者見守りシステムの一部として非接触バイタルチェックのほか、異常認知監視カメラを導入しています。

このカメラは異常を認知した場合にのみ撮影を開始するというもので、株式会社レオパレス21が運営している介護施設では、すでに実証実験が始まっています。

そのほか、KDDIはイベンド会場などでの防犯、オフィス受付の防犯、氾濫のおそれがある河川における定点観測、農作物の生育状況の把握などを目的として法人向けに監視カメラパッケージのサービスを提供しています。

MVNO(仮想移動体通信事業者)の一つであるmineo(マイネオ)も、河川氾濫状況の遠隔確認、工事現場の映像確認や工事車両などの入退確認、犯罪防止による安全なまちづくりなどを目的に自治体や企業に向けた監視カメラサービスを提供しています。

 

IoTカメラは今後も続々と登場する

今回はIoTデバイスの中でも特に需要が高い、IoTネットワークカメラやサービスをご紹介してきました。

各メーカーから実にさまざまな機能を備えたIoTネットワークカメラが販売されており、中にはレーザーポインターを発したり、定期的におやつを放出したりすることでペットと遊ぶことができる機能が搭載されているカメラなどもあります。

今後も続々とユニークなIoTネットワークカメラが登場することと思いますので、引き続き注目しておきましょう。