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創エネに加えて売電も可能なスマートホームのソーラーパネル、導入すべき?

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スマートホームとスマートハウスとは

家電や各設備機器などを相互通信できるよう接続し、最適にコントロールすることで居住者の様々なニーズに応じたサービスを提供する住宅という概念がスマートハウスで、1980年代頃にアメリカで提唱されたものです。

一方、時代が進み、家電のみならず、家具やその他のIoTデバイス、クラウド、プラットフォームなどがインターネットを介して繋がり、より居住者が自分好みにカスタマイズできるようになった住宅を、スマートホームと呼ぶようになりました。

なお、海外では「繋がる住宅」からコネクテッドホームという呼び方が一般的になっています。

日本においてはスマートハウスという呼び方が普及し、主にエネルギーマネジメントシステムであるHEMSを設置して、創エネ機器・蓄エネ機器・省エネ機器などを導入した住宅のことをスマートハウスと呼んでいます。

スマートホーム、スマートハウス、コネクテッドハウスなど様々な呼称がありしばし混乱を招いてしまうこともありますが、モノ同士が繋がるという概念上、スマートハウスも広義のスマートホームの一部であると考えられます(本記事内ではスマートホームに統一して表記いたします)。

 

スマートホームにソーラーパネルを導入するメリットとデメリット

ソーラーパネルとは太陽光を利用した発電システムの一種で、太陽電池パネルや太陽電池板、太陽電池モジュールなどとも呼ばれています。

小さい太陽電池を一つ一つ組み合わせ、枠や構造体に入れて一枚のパネル状にしたものや、建材自体に組み込むタイプのものがあり、前者は主に既存住宅に設置する場合、後者は主に新築住宅の建設の際に採用されることが多いようです。

東日本大震災以降、日本でも省エネや節電などエネルギーに対する意識が急速に高まり、国や地方自治体も補助金制度を設けるなどして普及に尽力しています。

ソーラーパネルをスマートホームに導入することのメリットといえば、太陽光という自然のエネルギーを用いて自宅で電気を創ることが可能になり(創エネ)、HEMSなどのマネジメントシステムと連携させることで創った電気を無駄なく使えるという点や、地球規模で取り組まなければならないエコロジーに貢献できるという点が挙げられます。

また、創り出して無駄なく使用したうえで、余った電気については電力会社に買い取ってもらえるため(売電)、家計を助けてくれるという側面もメリットと言えるでしょう。

一方、ソーラーパネルをスマートホームに導入することのデメリットとしては、どれくらいの規模のソーラーパネルを導入するのかにもよりますが、設置するための費用が比較的高額になりがちであるという点です。

ソーラーパネルは太陽光を電流に変換する装置ですが、そのままでは使用することができません。各パネルから送られてくる電流を接続箱でひとまとめにし、パワーコンディショナーと呼ばれる機器を設置して直流電流を交流電流に変換後、屋内分電盤によって各家電に分配されていきます。

そのため、スマートホームにソーラーパネルの設置と行う場合には、同時に接続箱やパワーコンディショナーなども導入することになります。

各メーカーとも多種多様なソーラーパネルを開発して販売しており、それなりのソーラーパネルを導入するとなると、補助金などでまかなえる部分もありますが400万円~600万円レベルになることが多いようです。

なお、晴れの日は発電効果が大きくなりますが、曇りの日はどうしても発電量が少なくなりますので、その場合は不足分の電気を電力会社から買うことになります(買電)。

 

スマートホームにソーラーパネルを導入するならじっくり検討することが大切

ソーラーパネルにはいくつかのタイプがあり、代表的なものが「単結晶シリコン」「多結晶シリコン」「化合物」の3タイプです。

単結晶シリコンタイプは、単価が高いのですがその分だけ発電効果も高いのが特徴です。特に“限られたスペースで”最大限の発電効果を得たいという場合に適しているでしょう。

また、多結晶シリコンタイプは発電効果と単価とのバランスがよく、現在流通しているソーラーパネルの中でも最もメジャーなタイプと言えるでしょう。

そして化合物タイプですが、発電効率は上記シリコンタイプほど高くありません。ですが、単価が安いため“広いスペース”に設置したい場合や“設置費用を抑えたい”という場合に適しているでしょう。

メーカーごとに性能も異なりますので、ソーラーパネルをスマートホームに導入する際には、じっくり比較検討してから判断することをお勧めします。

 

スマートホームにソーラーパネルは導入すべき?

初期費用こそかかってしまいますが、その点をクリアできれば、やはりソーラーパネルを導入することで環境保護に貢献できることもありますし、また現在続々と開発され、発売されている様々なスマートホーム関連のIoTデバイスと連携することで、省エネ性や節電性がより向上していく可能性があります。

たとえばスマート家電コントローラーを導入すれば、家中の赤外線リモコンを使用する家電を外出先からでもコントロールできるようになります。

もし家電コントローラーがソーラーパネルと連携できるようになれば、発電量、室内の温度や湿度などをアプリ一つでチェックできるようになり、外出先からでもスマホやタブレットを開いて簡単に家電の最適制御ができるようになります。

導入を急ぐ必要こそありませんが、将来性を考えた時に、ぜひ検討しておきたいところではないでしょうか。