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スマートホーム(スマートハウス)対応の分電盤の種類や特徴について

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そもそも分電盤とは?

普段、私たちは当たり前のように電気を使っていますが、一歩間違えば感電や火災などを招いてしまう危険性をはらんでいます。

分電盤とは文字通り電気を各部屋のコンセントなどへ分岐させる装置ですが、それに加えて、私たちが安心して電気を使用できるように、漏電ブレーカーや安全ブレーカー、アンペアブレーカーなどが組み込まれた箱型の装置です。一般的な住宅では玄関の壁の上部などに取り付けられています。

「ブレーカー切れ(落ち)ちゃったから上げてきて」

などと言われ、パチン!とスイッチを操作したことがあるという人も多いのではないでしょうか?あの装置が分電盤と呼ばれるものです。

分電盤を製造しているメーカーは「JWDS0007 住宅用分電盤」という、一般社団法人日本配線システム工業会が独自に定めた規格に適合していれば認定のステッカーを貼ることができます。

 

分電盤にはいくつかの種類がある!

例えば先の「JWDS0007住宅用分電盤」に適合している物では、

・電源コードがショートした際に即座に電気を遮断する機能

を備えたスタンダードなものから、

・電気を同時に多量に使い過ぎている時に音声で警告する
・震度5以上の地震でランプや音声などで警告し、漏電ブレーカーを遮断する
・雷によって発生する過渡的な異常高圧をカットする

といった機能を備えた高機能のものもあります。

また、

・ブレーカーが落ちて部屋が暗くなったら自動で保安灯が点灯するもの
・オール電化用に作られた機器を接続するためのブレーカーを内蔵したもの
・太陽光発電システムと連携するためのブレーカーを内蔵したもの
・ガス発電や燃料電池システムを接続するためのブレーカーを内蔵したもの

など様々な種類が各メーカーから販売されています。その中でも今回はHEMSを導入したスマートホーム(スマートハウス)向けの分電盤をご紹介します。

 

HEMSについても知っておこう!

HEMSとは「Home Energy Management System」の略で、簡単に言うと家庭で使う電気やガスなどのエネルギーを節約するための管理システムのことです。

これまで目に見えなかったエネルギーの使用状況を「見える化」し、家電や電気設備などと繋げることで、モニターを通してどれくらい消費しているのかが一目で分かったり、使い過ぎている場合はそれを「自動制御」したりすることも可能です。

スマートホームの一つとして数年前から注目され始め、政府も「グリーン政策大網」において2030年までに全世帯にHEMSを設置することを目標としています。

 

Panasonicのスマートホーム(スマートハウス)分電盤「スマートコスモ」が人気!

PanasonicはHEMS対応住宅向けのスマートホーム(スマートハウス)分電盤、その名も「スマートコスモ」を製造・販売しています。人気の製品ですが、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

・ドアカバーの水平脱着が可能

水平方向に脱着が可能なため、天井に密着させて設置できるなど、従来の分電盤よりも設置場所という点において自由度が向上しました。

・AiSEG無線アダプタを搭載

HEMSの中核を担う機器AiSEGと通信するために必要になるAiSEG無線アダプタが標準搭載されていて、使用するための初期設定が完了した状態で届きますので、すぐに使用することができます。

・その他の通信アダプタも簡単接続

オプションでガスや水道、創電・蓄電連携システムなどと接続するためのアダプタも販売しています。スマートコスモにはワンタッチ接続が可能なため容易に導入することができます。

・分岐スペースは3回路分が標準装備

発電連携ブレーカーや、落雷や地震による電気火災を防ぐ感電遮断ユニットなどを後から取り付けたい場合でも容易に接続することができます。

このほか、今はHEMSではないものの将来的にHEMSを導入する予定があるという住宅向けに、HEMSを始めやすい機能が搭載された「スマートコスモレディ」も販売されています。

なお、価格は参考ですが24,100円~188,000円と幅広くなっていますので、スマートホーム(スマートハウス)分電盤を試してみたい方はメーカーのサイトなどをご確認ください。

HEMS対応住宅分電盤スマートコスモ

 

分電盤にも交換時期の目安がある?

今回は分電盤という普段あまり気にすることがない装置のお話でしたので、もしかしたら少し難しいと感じた人もいるのではないでしょうか?

分電盤は「私たちが安全に電気を使用するための装置」であるということ、そして、「スマートホーム(スマートハウス)に適した分電盤がある」ということを覚えておきましょう。

また、最後に一つ知っておいていただきたいのが「分電盤にも寿命がある」ということです。

一般的な住宅の分電盤は、13年が交換の目安と言われています。

・分電盤の表面が異常に熱い
・分電盤から異音がする
・照明が急に明るくなったり暗くなったりする
・電気機器にさわるとピリピリした感覚がある
・ブレーカーが落ちやすくなった

などという場合は、安全のためにも早めの点検・交換等をお勧めします。