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目に埋め込みたい!GoogleレンズがPixelスマホ以外でも利用可能に

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これまでのカメラ製品は総じて「がっかり」だった

Googleは以前から、カメラを使った検索システムを試行していた。古くは、2009年にまで遡る。「Google Goggle(グーグルゴーグル)」である。

Googleのフィッシングサイトのような名前のこのアプリは、起動してカメラを向けた対象をGoogle画像検索にかけるというものだった。エッフェル塔やゴールデンゲートブリッジにアプリを向けるデモ動画を今でも覚えている。

その後が、2012年に発表された「Googleグラス」だ。こちらはゴーグルとはコンセプトが違い、眼鏡に装着するウェアラブル端末である。視界にバーチャルなディスプレイを出現させ、場面に応じて情報を表示するというもの。たとえばカーナビとか翻訳とかができるという触れ込みだったと思う。

この2つに共通していることを教えよう。がっかり製品だったということだ。Google Goggleはほとんど使い物にならなかったし ――デモ動画がエッフェル塔である時点で、その自信の程は知れるというものだ―― Goolgeグラスは未来っぽくてかっこよかったが、未来すぎて変質者にしか見えなかった。

また、バーチャルディスプレイの解像度にも問題があり、使用感も快適とは言えないものだったのだ。

この、カメラを利用したGoogle検索の最前線が「Googleレンズ」である。ゴーグル、グラスと来て、レンズ。次に同種の製品が出たときの名前が思いつかないので、これが懇親の一作ということなのだろう

もともとはGoogle謹製の「Pixel」シリーズのスマホでしか使えなかったのだが、つい先日(11月末頃)にその他のAndroid端末でも利用可能になった。私の使っているMate 10 Proでも利用できるようになったので、その使用感レビューをざっと紹介したい。

先に感想だけ言っておこう。これを目に埋め込みたい!!

 

意外なほど快適な使用感

これが自分のスマホで使えるようになったとき、私には2つの思いがあった。「またがっかりしたくない」という気持ちと、「こんどこそは頼む」という祈りだ。

まずは、自宅で試してみた動画を見てもらいたい。


(動画撮影:Yuta Tsukaoka)

自宅にあった本(不穏なタイトルで恐縮だ)にかざしてみたところ、書名が認識されてGoogle、YouTube、Twitter、ニコ動、メルカリの検索リンクが表示された。インストールされているアプリから適切なものが自動でレコメンドされる仕組みのようだ。

動画ではTwitter検索をタップしているが、メルカリであれば安値で売られている製品をすぐに見つけることができ、YouTubeとニコ動ではレビュー動画が再生された。

これはなかなか使えるぞ、と何パターンか試してみたので写真で紹介しよう。

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googleレンズで街を見ると・・・

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