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完全キーレスのタッチスクリーン式スマートロックObsidian

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Kwikset初の完全キーレスロックObsidian

画像引用:https://www.kwikset.com/obsidian.aspx

 

Kwikset社は家庭用の鍵を扱う1946年創業の老舗企業で、近年は「Kevo」をはじめとしたスマートロック製品も多く取り扱っています。Obsidianは同社にとって初めての完全な「キーレス(物理的な鍵を使わない)」製品となりました。

Obsidianは黒曜石という意味で、その名のごとく本体は黒を基調としたデザインとなっています。タッチスクリーンが起動していなければ、Obsidianはただの黒い塊のようで、ドアに取り付けられたセンサーのように見えるかもしれません。

2種類のモデルが発売されていて、価格はモデルによって異なります。1つは暗証番号式のタッチスクリーンキーとして単体で動作するモデルで、定価は180ドル(約20,000円)です。

もう1つのモデルは通信機能を有し、音声アシスタントによる操作やIFTTTとの連携が可能となっています。定価は229ドル(約25,000円)です。今回の記事では、後者のモデルを中心に紹介します。

Kwikset Obsidianは乾電池駆動で、4本の単三電池が必要になります。電池残量が低下すると、音とLEDによる警告表示が行われますが、電池が完全に切れたときには、本体下部に9V電池を使用することで、一時使用が可能です。

設置過程は簡単なものです。Kwikset Obsidianの外側と内側部分をそれぞれドアに取り付けたら、あとは自動的にキャリブレーションが行われ、スマートホームプラットフォームに接続する準備が整います。

 

IFTTT連携で使用の幅が拡大

Kwikset Obsidianは現在、WinkやSmartThingsのようなZ-Waveハブと連携しています。Apple HomeKitやGoogle Homeには対応していませんが、IFTTTのカスタムレシピを使用することで、Obsidianを操作することができます。

一度カスタムIFTTTレシピを作成したら、Googleアシスタントに話しかけるだけで扉を施錠できるようになりました。Amazon Alexaを用いても同様です。IFTTTのレシピを必要としない分、より簡単かもしれません。こちらも特に誤作動等なく、ドアを施錠可能でした。

Kwikset Obsidianには廉価モデルで最大16、フルモデルで30種類の暗証番号が保存可能です。番号は4~8桁で設定可能です。マスタコードを有効にして、追加のコードを承認したり、削除したりすることもできます。

ユーザーコードを追加するには、ロックの内部カバーの下にあるプログラミングボタンを押し、キーパッドのチェックマークキーをタップし、4〜8桁のコードを入力したらロックキーをタップします。

Kwikset ObsidianにはKevoのような独自アプリがないので、キーパッド自体またはそれぞれのスマートホームプラットフォームからコードを作成する必要があります。

残念ながらSmartThingsとAlexaアプリに関しては、2017年12月時点でコード作成をサポートしていませんでした。これが可能であれば非常に快適な利用が可能になるため、悔やまれます。

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直感的な操作の反面スマートでない点も

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