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スマートホームとテレビの関係、今後のカギを握るのはテレビかもしれない

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テレビをコントロールできるスマートホームデバイス

まずは今使っているテレビをコントロールすることができるスマートホームデバイスをご紹介します。

一般的なテレビは赤外線リモコンを使用してチャンネルや音量などを変えることができますが、ここでご紹介するスマートホームデバイスはテレビの赤外線を学習して記憶し、アプリを介せば離れたところからでもコントロールできるようになるというものです。

mouse スマートホーム

スマートLEDライトやモーションセンサーなど関連デバイスがいくつか発売されていますが、その中の基幹製品となるルームハブ(参考価格9,980円)に赤外線を学習する機能が搭載されています。

eRemote

こちらはeRemote単体のみで他の関連デバイスはありませんが、その本体に赤外線学習機能が搭載されています。参考価格は10,584円です。

REX-WFIREX2

同じく単体のみの発売ですが、赤外線学習機能が搭載されていますのでテレビを遠隔操作できます。参考価格は8,000円です。

これらのテレビのスマートホームデバイスに共通することは、デバイス自体はWi-Fiまたはインターネット接続されているという点と、その本体をコントロールするための専用アプリがあるという点です。

スマホやタブレットにアプリをインストールして簡単な連携設定を行うだけで、次からはアプリ上でこれらの本体をコントロールすることができるようになりますので、初心者でも容易に導入でき、すぐにその便利さを感じることができます。

また、Wi-Fiやインターネットに接続されていますので、たとえば旅行先や職場など遠く離れていてもテレビのオン・オフ・チャンネル操作・音量調整などを行うことができます。

なお、注意点としては「必ずしも全メーカーの全年代・型番などに対応しているとは限らない」という点が挙げられます。

今お使いのテレビがスマートホームデバイスに対応しているかどうかについては、購入前に各デバイスの製品紹介ページなどをご確認いただくか、開発メーカーに問い合わせることをお勧めします。

 

ケーブルテレビ事業者もスマートホーム市場に参入している

東京都と神奈川県の東急線沿線を中心にケーブルテレビサービスを提供しているイッツコム株式会社では、2015年2月より「イッツコムスマート」というサービスの提供を開始しています。

その中の一つにイッツコムテレビ・プッシュというスマートホームのテレビ自動お知らせサービスがあります。

お住いの管轄の自治体が配信している「防災情報」と、身近な「生活情報」を音声とテレビ画面を介して自動で届けてくれるサービスです。

たとえば最寄り駅(路線)の運行情報、自宅周辺の今日の天気や大雨などの注意報、ゴミ収集日であればゴミの種類、PM2.5や花粉の飛散量、自治体が配信する避難指示・避難勧告・避難所開設情報などを自動でお知らせしてくれます。

また、「緊急地震速報」「気象災害情報」などの災害情報の中でも特に緊急性が高いと思われる情報については、たとえテレビがオフになっていても自動で電源がオンになり、お知らせしてくれます。

 

テレビ自体のスマートホームデバイス化が進んでいる

ここからはテレビとスマートホームの将来を見据えた重要な流れをご紹介します。

たとえばアメリカはカリフォルニアに本社を置く大手半導体メーカーNVIDIA(エヌビディア)は、Googleが誇るAI音声アシスタントGoogle Assistantと連携したスマートテレビ「SHIELD TV」を発表しています。

テレビにGoogle Assistantが搭載され、スマートホームデバイスとして連携しているとイメージしていただければ分かりやすいと思います。

テレビに向かって「Ok Google,~」と話しかけるだけで、チャンネル操作・音量調節などが簡単に行えるほか、自分が見たい番組や好きなコンテンツを観ることができるというものです。

また、Amazonが販売している「Fire TV」はすでに音声によるコントロールが可能なテレビですが、これまで音声コントロールをする際にユーザーはリモコンを持って行う必要がありました。

そこで完全自動化を図るべく、日本時間の2017年8月2日からAmazonが販売しているスマートスピーカーAmazon Echoにコマンドを出すことで、Fire TVのチャンネルを変えたり音量を変えたりすることができるようになりました。

このように、ここ数年ではテレビ自体のスマートホームデバイス化が進んでいます。

 

スマートホームにおけるテレビの存在感はますます際立つ?

今回はスマートホームとテレビの関係について考えてみました。

日本において最も普及している家電製品の一つであるテレビがスマートホームデバイス化することで「新しい製品を導入する」ことや「何かしらの機器が増える」ことなどに抱きがちな抵抗感などもなく、日常生活に自然に溶け込むことができると思われます。

またテレビは私たちにとって非常に重要な情報をもたらしてくれるデバイスであり、そのテレビがインターネットに繋がることでさらに多くの情報やサービスを提供してくれることにもなります。

もしかすると今後はテレビがスマートホームのハブとなり、様々な家電や防犯カメラ、玄関のドアなど様々なデバイスを制御できるようになって行くのかもしれません。

今後スマートホーム市場が拡大していく過程においてテレビの存在が今以上に欠かせないものとなってくるでしょう。