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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.04.09
2019.11.22

AIスピーカー(スマートスピーカー)とは?できることや各メーカーの特徴・価格を比較

記事ライター:iedge編集部

「AIスピーカー」または「スマートスピーカー」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。実際に製品は持っていなくても、CMなどで目にしたことがある方も多いことでしょう。

AIスピーカーは近年さまざまなメーカーが開発に取り組み、機能や価格、音質など、大きな違いが出てきました。そこで今回は、AIスピーカーの基本的な仕組みから具体的な用途、代表的なAIスピーカーの違いなどを紹介していきましょう。

現在AIスピーカーの購入を検討している方はもちろんですが、AIスピーカーとは何なのか、いまいちよく分かっていない方もぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

▼この記事でわかる!

  • AIスピーカーが”できること”
  • AIスピーカーが”できないこと”
  • 有名なAIスピーカーの特徴と価格

 

 

AIスピーカーとは何?

デスクに置かれたAIスピーカー(スマートスピーカー)

まずはAIスピーカーの定義から紹介していきましょう。AIスピーカーとはその名の通り、「AIアシスタントが搭載されたスピーカーデバイス」のことを総称するものです。スマートフォンの中にiPhoneやAndroid端末があるように、AIスピーカーにも複数のメーカーやブランドが存在します。

スマートフォンやパソコンの場合、キーボードやタッチパネルで物理的に操作するのが基本ですが、AIスピーカーはすべての操作を音声によって行います。そのため、両手が塞がっていてもAIスピーカーに話しかけるだけで操作が可能であり、さまざまな用途に活用されはじめています。

AIスピーカーの普及率

2018年12月時点、電通デジタルがインターネットで行った調査によると、日本国内におけるAIスピーカーの普及率は約6%。スマートフォンの普及率である約60%と比較すると、その差は歴然としていることが分かります。

一方で、アメリカにおけるAIスピーカーの普及率は40%を超えており、海外と日本国内では大きなギャップがあることも見えてきます。AIスピーカー販売元の大手であるGoogleやAmazonはご存知の通りアメリカ発のベンダーということもあり、これほどの差がついた大きな要因として考えられます。また、世界に先駆けてAIスピーカーの発売がされたということも普及率を伸ばした一因といえるでしょう。

AIスピーカーの主な用途としては、音楽鑑賞、天気予報、アラームなどが上位を占めています。

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AIスピーカーが”できること”

 

AIスピーカーのできること

AIスピーカー(スマートスピーカー)に話しかける女性

ここ数年の間にAIスピーカーのCMが放映されるようになり、AIスピーカーでできることがなんとなく理解できているという方も多いことでしょう。あらためてAIスピーカーで何ができるのか、具体的に紹介していきます。

1.音楽の再生

AIスピーカーの用途としてもっとも多いのが音楽再生です。「○○の○○という曲をかけて」というリクエストに応じられることはもちろんですが、「○○年代のヒット曲をかけて」、「ジャズをかけて」といったような漠然としたリクエストにも応じることができます。

AIスピーカーにおける音楽再生のベースとなっているは、各社が提供している音楽ストリーミングサービスです。たとえば、Google Homeの場合は「Google Play Music」、Amazon Echoの場合は「Amazon Prime Music」、LINE Clovaの場合は「LINE Music」などがそれに該当します。いずれも月額料金定額で聴き放題のサービスです。

2.情報収集(天気予報・ニュース)

AIスピーカーでは天気予報やニュースなど、さまざまな情報を聴くこともできます。「今日の天気は?」や「最新のニュースは?」といったように話しかけることで情報を収集できることはもちろんですが、「おはよう」と簡単な会話から当日のトピックスを読み上げる機能が搭載されたAIスピーカーもあります。

特に朝の忙しい時間、わざわざテレビをつけたりスマートフォンから情報を検索したりしなくても、声ひとつで簡潔に情報を読み上げてくれるAIスピーカーは、時間の有効活用にも役立つツールといえます。

3.動画連携

ディスプレイのないAIスピーカーと動画再生には関連性がないように思えますが、じつはテレビとの連携によって動画を再生する機能もあります。ほとんどのAIスピーカーではYouTubeに対応しており、音声で動画を呼び出すことが可能。

また、たとえばAmazon Echoの場合はAmazon Prime Videoに対応していたり、Google Homeの場合はNetflixにも対応していたりと、各社でオリジナリティを追求しています。

ちなみに、音声のみで動画検索が可能ということは、スマートフォンやパソコンの操作に慣れない高齢者や小さな子どもにとっても有効なツールといえます。

4.家電製品との連携

数あるAIスピーカーの機能のなかでも注目を集めているのが、家電製品との連携です。照明やエアコン、テレビなどの家電製品を音声でコントロールすることができ、リモコンで操作する必要がなくなります。

基本的には音声コントロールに対応している家電製品を選ぶ必要がありますが、最近ではAIスピーカーと家電製品の間に専用のコントロールデバイスを接続することで操作が可能なものも登場。赤外線リモコンを使用する家電製品であればAIスピーカーとの連携が可能で、手持ちの家電をIoTデバイスとして使用することができます。

5.ネットショッピング

Amazon Echo限定の機能となりますが、Amazonと連携してネットショッピングを楽しむことができます。CMで目にしたことがある方も多いと思いますが、「○○を注文して」と話しかけるだけで目的の商品をオーダーすることが可能です。

ちなみに、Amazon Echoでショッピング機能を利用するためには、Amazonプライム会員である必要があります。ネットショッピングを頻繁に利用する方であれば、送料無料やお急ぎ便など利便性の高いサービスでもあるため、検討してみるのも良いでしょう。

このように、一口にAIスピーカーといってもさまざまな活用方法があり、メーカーによっても提供仕様が変わる機能があります。

 

 

AIスピーカーとスマートスピーカーは同じもの?

AIスピーカー(スマートスピーカー)を操作する男性

AIスピーカーと似た呼称として「スマートスピーカー」というものがあります。じつはこの両者に大きな違いはなく、AIスピーカー=スマートスピーカーという認識で問題ありません

しかし、日本国内ではAIスピーカーという呼称が一般化しつつありますが、海外ではスマートスピーカーという呼称が一般的です。また、GoogleやAmazonなど、大手メーカーではいずれもAIスピーカーではなくスマートスピーカーとして販売しています。

その理由としては、「AI」と呼ぶにはまだまだ機能が限定的であるということが挙げられます。あらかじめ定義された言葉に対しては反応するものの、複雑な内容のコミュニケーションはまだまだ難しいという現状があります。人間と会話しているようなスムーズなやり取りにはもう少し時間がかかるため、現状の機能では真のAIと呼べないのかもしれません。

しかし、AIスピーカーもスマートスピーカーも、どちらが正しいという厳密なルールはなく、日本国内においては同じ物を指す呼称として使用されている言葉です。

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AIスピーカーに得意・不得意がある理由

AIスピーカーの仕組みと使い方

さまざまな機能をもつAIスピーカーですが、その中身はどのような仕組みになっているのでしょうか。まず、AIスピーカーの基本的な仕組みとしては、以下の3つに分けることができます。

  • 音声を聞き取る
  • 聞き取った内容をクラウドへ送る
  • クラウドからの返答を音声として出力する

音声を聞き取る

「音声を聞き取る」という役割は音声認識とよばれる技術が可能にしているのですが、これはAIの分野における機械学習の一機能です。人によって変わる声の質やボリューム、イントネーションのわずかな違いを聞き分け、それをコンピュータが認識できるデータに置き換えるという作業です。この音声認識という機能こそがAIスピーカーとよばれる所以なのかもしれません。

ちなみに、AIスピーカーの基本的な使い方として重要なのは、最初の話しかけ方にあります。たとえばGoogle Homeの場合は「OK、グーグル」、Amazon Echoであれば「アレクサ」、LINE Clovaには「クローバ」と話しかけます。これらの単語で呼びかけないと、AIスピーカーは認識してくれません。

そのため、AIスピーカーに向かって突然「音楽をかけて」などと発話しても、AIスピーカーは自身に向かって呼びかけられているとは認識できず、一切反応してくれません。iPhoneの「Hey、Siri」と同じような使い方と考えていただけると分かりやすいのではないでしょうか。

聞き取った内容をクラウドへ送る

音声認識によって聞き取った内容は各社のクラウドへアップされ、内容が精査されます。Google Homeの場合は「Google Assistant Service」、Amazon Echoの場合は「Alexa」とよばれるクラウドサービスが活躍します。Amazon Echoは発話の前に必ず「アレクサ」と呼びかけることから、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

AIスピーカーの音声認識は人間の耳に相当する部分ですが、クラウドはまさに人間の頭脳にあたると考えることができます。あいまいな質問や言葉なども適宜変換することができ、断片的なキーワードだけでも指示を出すことができます。

また、クラウドには各社のAIスピーカーのユーザーから投げかけられたデータが集約されており、いわばビッグデータのような役割も担っています。各社のAIスピーカーのユーザー数が増えれば増えるほど、ビッグデータのボリュームも大きくなり、より信頼性の高い幅広い質問に対応できるシステムに進化していきます。

クラウドからの返答を音声として出力する

3つ目のポイントである音声の出力は、人間の口に相当する部分といえるでしょう。単語の意味や前後の文脈に応じてイントネーションを調節したり、ボリュームを調節したりすることは簡単なことではありません。特に英語に比べて日本語は複雑な構造・文法であることからも分かるように、自然な会話を実現するためには多くの音声データから解析する必要があります。

現在のAIスピーカーのほとんどは、すでに自然なイントネーションで人間と会話しているかのように違和感を感じることも少ないです。

このように、AIスピーカーの基本的な機能を挙げるとすれば、人間の耳、頭脳、口に相当する部分に分けて考えることができます。これらの機能はAIスピーカーの根幹となる部分であり、さまざまなAIスピーカーがある中で全てに共通している機能でもあります。

ちなみに、これらの基本的な機能に加えて、周囲360°すべての方向から音声を聞き取れるように指向性を持たせているAIスピーカーも多いです。AIスピーカーはリビングや寝室など、自宅の部屋の中に設置するケースが多いため、必ずしも特定の方向から音声を聞き取れるとは限りません。そのため、あらゆる方向から音声を聞き取れるよう、通常のマイクとは異なる指向性を持たせています。

また、AIスピーカーのもう一つの付加機能として、周囲からのノイズを除去して音声を聞き取るというものもあります。テレビの音や外部からの雑音など、周囲にさまざまな音が紛れている状態であっても的確に音声を聞き取ることもできます。実際にAIスピーカーを利用してみると、さまざまな雑音が入り混じった環境であっても「アレクサ」や「OK、グーグル」と発した声を的確に拾って会話することができ、その高い精度に驚くユーザーも少なくありません。

 

AIスピーカーの得意不得意

音声認識中のAIスピーカー(スマートスピーカー)

音声でのコントロールが可能なAIスピーカーは高度な操作も必要とせず、一見便利に思えますが、じつは不得意な用途もあります。AIスピーカーはどのような用途に向いているのか、反対に向いていない用途はどのようなものなのか、それぞれのポイントについていくつか具体例を挙げてみましょう。

AIスピーカーが得意な用途

まずはAIスピーカーが得意とする分野についていくつかまとめてみました。

気分に合わせて音楽を聴きたい

就寝前にはリラックスする音楽を聴いたり、仕事や作業中には集中力がアップする音楽を聴いたり、気分や目的に応じて最適な音楽は異なるものです。AIスピーカーのなかにはそのようなリクエストに応じてくれるものが多く、それぞれの場面に合ったBGMを選曲してくれます。

必要な情報を簡潔にまとめて聴きたい

冒頭にも紹介したように、朝の忙しい時間に天気予報やニュースを確認するためにはAIスピーカーは最適なツールです。テレビやスマートフォンなどから情報を得ようとすると、出勤前の準備の手を止める必要があり、少なからず朝の貴重な時間を無駄にしてしまいがちです。

しかし、AIスピーカーであれば、朝食の準備をしながらでも声による情報検索が可能となり、朝の貴重な時間を有効に活用することができます。

料理中にレシピを確認したい

料理の最中など、両手が塞がっている状態においてAIスピーカーは大きな力を発揮します。料理を作っている途中でレシピの内容を忘れてしまったという経験はないでしょうか。再び本を開いて確認したり、スマートフォンやパソコンからレシピのページにアクセスし直したりといった手間がかかってしまい、思うように調理が進まないという悩みがあります。

しかし、AIスピーカーであれば料理の途中であっても声でレシピの内容を検索することが可能になります。

AIスピーカーが得意ではない用途

AIスピーカーの得意分野は理解できたと思いますが、反対に不得意な分野として考えられることはないのでしょうか。こちらもいくつかの例をまとめてみました。

情報を網羅的に比較すること

たとえばネットショッピングをする際に、購入したい商品があらかじめ決まっている場合はAIスピーカーで商品を指定し、即座に注文することが可能です。しかし、ある特定のジャンルの商品のなかで、どの商品が良いか比較したうえで購入する場合はAIスピーカーよりもスマートフォンやパソコンなどのデバイスが適しています。

複雑な内容の情報を理解すること

インターネットでさまざまな情報を検索する際、ときには複雑な情報を調べなければならないケースも少なくありません。辞書のように単に言葉の意味を調べるだけではなく、場合によっては表やグラフなどの情報も必要とされることもあるでしょう。

しかし、AIスピーカーによって得られる情報はごく限られています。このように複雑な内容の情報を調べ、理解しなければならない場合においてもスマートフォンやパソコンのほうが適しているといえます。

考えること

「AI」というワードが含まれていると、あたかも人間のように高度な知能をもち、みずから考えて話題を振ってくれるような機能を想像する方も少なくありません。しかし、現時点でのAIスピーカーにはそのような機能はなく、あくまでも事前に定義された情報をもとに答えを返すという役割に収束します。

AIスピーカー=万能ではないため、映画やドラマ、アニメーションなどで表現されるイメージとは違うものであるということを理解しておく必要があるでしょう。

 

 

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比較で重要な”7つ”のポイント

AIスピーカーの選び方のポイント

AIスピーカーとショッピングカートのミニチュア

AIスピーカーのなかにもさまざまな種類があり、同じブランドのなかでも異なるグレードの商品が存在します。そこで、AIスピーカーはどのような基準で選ぶべきなのか、いくつかのポイントを紹介しましょう。

音楽ストリーミングサービス

まずは多くのユーザーが利用している音楽ストリーミングサービスの内容についてです。AIスピーカーのメーカーによって利用できる音楽ストリーミングサービスも変わりますが、大手で比較してみると以下の通りの内容です。

Google Homeが利用できる音楽ストリーミングサービス

Google Play Music、YouTube Music、Spotify、うたパス、AWA
(※2019年3月時点)

Amazon Echoが利用できる音楽ストリーミングサービス

Amazon Music、dヒッツ、うたパス、AWA、Spotify
(※2019年3月時点)

LINE Clovaが利用できる音楽ストリーミングサービス

LINE Music
(※2019年3月時点)

上記のように、音楽ストリーミングサービスにはさまざまな種類が存在し、サービスによって提供している曲数も違います。音楽をメインにAIスピーカーの購入を検討している場合は、普段利用している音楽ストリーミングサービスに対応しているかが大きなポイントとなるでしょう。

テレビとの連携

AIスピーカーのなかにはテレビと連携し、音声によって動画の検索や再生などを行えるものがあります。テレビ連携が可能なAIスピーカーは以下の通りです。

Google Home

Chromecastで接続
(※2019年3月時点)

Amazon Echo

Fire TVで接続
(※2019年3月時点)

いずれもChromecastやFire TVといったテレビとの接続デバイスを経由した方法となりますが、従来のリモコン操作が不要となるのは画期的といえます。
ちなみに、ChromecastではYouTubeなどが、Fire TVではAmazonプライムビデオなどのコンテンツを視聴できます。

家電の操作

AIスピーカー(スマートスピーカー)が作動中の様子

Google Home、Amazon Echo、LINE Clovaなど、主要なAIスピーカーの多くはスマートホーム製品とよばれる家電を音声によって操作することが可能です。スマート家電ともよばれますが、従来のリモコンではなく音声だけで操作が可能な画期的なデバイスといえるでしょう。

しかし、わざわざスマートホーム製品に買い替えるには莫大なコストがかかってしまいます。LINE Clovaの場合、赤外線リモコンを利用している家電であれば初期設定をすることで音声コントロールが可能になる機能が搭載されています。

照明やエアコン、テレビやレコーダーなど、赤外線リモコンが使われている家電製品は意外と多いもの。手軽に音声コントロールの機能を使ってみたいという方はLINE Clovaがおすすめです。

ちなみに、他社のAIスピーカーであっても、外付けのデバイスと連携することで赤外線リモコンを使った音声コントロールが可能です。

スピーカーの音質

AIスピーカーのなかには数千円程度の安価なものから、1万円以上の高グレードの製品までさまざまなモデルがあります。もちろん、それぞれに機能的な違いもありますが、もっとも大きいのはスピーカーそのものの音質が挙げられます。

低音の迫力や中音、高音域の透明感はグレードによっても大きく異なります。ニュースや天気予報などの簡単な情報検索をメインとするのであれば音質にこだわる必要もないですが、音楽を楽しみたいという方は音質にこだわって上級グレードの製品を検討してみるのがおすすめです。

スキルの拡張

AIスピーカーにはさまざまな機能がありますが、もとから実装されているニュース読み上げや音楽再生といった機能は、スマートフォンに標準でインストールされているものと考えることができます。それでは、スマートフォンのようにさまざまなアプリケーションをインストールし、オリジナルの使い方をすることはできないのでしょうか。

そこで重要となるのが、「スキル」とよばれるものです。AIスピーカーにおけるスキルとは、まさにスマートフォンにおけるアプリケーションのようなもの。AndroidではGoogle Playが、iOSではAppストアがあるように、それぞれのAIスピーカーにもさまざまなスキルが公開されています。

なかでもスキルの数が圧倒的に多いのがAmazon Echo。すでに日本語版のAlexaスキルは2,000を突破し、アメリカにおいては実に30,000以上のスキルが公開されています。ちなみに、Amazon Echoのスキルのなかでも人気なのが、インターネット経由でラジオを聴くことができる「radiko」です。

本の読み上げ機能

本といえば目で見るものという常識を打ち破り、AIスピーカーは音声での読み上げ機能を提供しています。ここでも圧倒的な強さを見せているのが、Amazon Echoです。もともと本の通信販売から始まったAmazonは、Kindleとよばれる電子書籍も豊富にラインアップされています。

絵本やコミックなどは対象外となるため、全てのKindleに対応しているものではありませんが、就寝前や通勤中などの空き時間にラジオ感覚で利用できます。これまでにない、新たな本の楽しみ方といえるでしょう。

価格

最後のポイントは価格についてです。AIスピーカーの価格は、ほとんどのメーカーにおいて数千円から15,000円程度の間が相場となっています。複数のモデルが存在し、エントリーモデルであれば数千円で購入が可能ですが、スピーカーそのものの性能が高く音質が良い上位モデルは高額です。

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代表的なAIスピーカーの性能・価格一覧

代表的なAIスピーカーと特徴 メリット(強み)とデメリット(弱み)

ここまでの中で代表例として挙げてきたAIスピーカーについて、それぞれの製品別に特徴をまとめてみましょう。
(※2019年3月時点)

Google Homeの特徴 メリット(強み)デメリット(弱み)

Google Homeのメリット(強み)

  • 音楽ストリーミングサービスが豊富
  • Google Mapなどの自社サービスに対応
  • ChromecastでYouTubeを閲覧可能(テレビでYouTubeを見られる)

Google Homeのデメリット(弱み)

  • スキル対応数が少ない
  • 本の読み上げ可能なコンテンツ数が少ない

Amazon Echoの特徴 メリット(強み)デメリット(弱み)

Amazon Echoのメリット(強み)

  • 音楽ストリーミングサービスが豊富
  • Amazonショッピングへ対応
  • スキルが充実
  • 本の読み上げ可能なコンテンツ数が多い

Amazon Echoのデメリット(弱み)

  • YouTubeに対応していない
  • Google MapなどGoogleのサービス未対応

LINE Clovaの特徴 メリット(強み)デメリット(弱み)

LINE Clovaのメリット(強み)

  • 赤外線通信での家電操作に標準対応
  • LINE読み上げに対応
  • バッテリーが内蔵で持ち運びにも便利

LINE Clovaのデメリット(弱み)

  • LINE Music以外の音楽ストリーミング未対応
  • 動画操作はAbema TVのみ
  • 対応スキルが少ない

 

AIスピーカーの価格比較表

大手3社のAIスピーカーの機能差が分かったところで、気になる価格についても紹介しましょう。

Google Home

Google Home Mini Google Home
価格 6,480円 15,120円

(※2019年3月時点)

Amazon Echo

Echo Dot Echo Echo Plus Echo Spot Echo Show
価格 5,980円 11,980円 17,980円 14,980円 27,980円

(※2019年3月時点)

LINE Clova

Clova Friends mini Clova Friends Clova WAVE
価格 5,400円 8,640円 14,000円

(※2019年3月時点)

上記の価格表から見ても分かるように、Amazon Echoは種類も豊富で幅広い選択肢の中から選ぶことができます。上位モデルであるEcho Showは10インチのディスプレイが搭載され、フォトフレームのような感覚で部屋に設置することができます。

Google HomeはエントリーモデルのHome Miniと通常モデルのHomeというシンプルな構成。基本的にはスピーカーの大きさと音質が違うだけのため、音質にこだわる方はGoogle Home、それ以外の方はGoogle Home Miniという選択で良いでしょう。

LINE Clovaの場合は他社のAIスピーカーと違い、バッテリーが内蔵されていることがポイントです。もちろんモデルによってスピーカーの大きさの違いはありますが、バッテリー容量にも差があることを考慮しておく必要があります。とはいえ、自宅内の特定の場所でのみ利用するという前提であれば、それほど気にしなくても良いのではないかと思います。

 

 

各AIスピーカーはこんな人におすすめ

デスクに置かれたAIスピーカー(スマートスピーカー)

AIスピーカーがスマートフォンに比べて普及率が低いことの裏には、具体的な用途が見出だせないというケースが多いです。そこで、AIスピーカーはどのような方におすすめなのか、いくつかの具体例を出しながら紹介していきましょう。

自宅で仕事や作業をすることが多い

仕事や作業で長時間自宅に居ることが多い方は、AIスピーカーが息抜きになる可能性があります。音楽の再生を指示したり、調べたい情報を音声で検索したりなど、作業の手を止めずに気分転換ができます。

子育て世代の方

小さい子どもがいる家庭においては、片時も目を離せない時間が長く続きます。毎日忙しいなかでも、ニュースや天気予報などの情報を音声だけで検索できるAIスピーカーは、子育てや家事で両手が塞がっていたとしても操作が可能です。

また、インターネットショッピングに対応したAIスピーカーであれば、日用品や飲料、食料など、即座に注文することもできます。

寝付きが悪い方

慢性的な睡眠不足や不眠に悩まされている方にもAIスピーカーはおすすめです。就寝用にリラックスできる音楽を流し、本の読み上げ機能によって入眠しやすくなるといったことも期待できるでしょう。

特にベッドのなかでスマートフォンやタブレット端末を手にしている方は、AIスピーカーに切り替えてみましょう。視覚からの情報がなくなるだけでも朝の目覚めは大幅に改善されるかもしれません。

スキルを楽しみたい方

AIスピーカーの普及はまだまだ始まったばかりです。スマートフォンが多様なアプリケーションの登場とともに爆発的に普及してきたことと同様に、AIスピーカーにおいてもさまざまなスキルの登場によって新たな楽しみ方や活用方法が見出されるはずです。

そのため、さまざまなスキルを試してみたいという方にもAIスピーカーはおすすめです。

 

 

今後に期待の最新AIスピーカー

最後に、今回紹介してきた3社のAIスピーカーの他に、今後大きな注目を集めるとされているAIスピーカーを紹介しましょう。

Apple Home Pod

「iPod」の登場から20年弱、AppleもついにAIスピーカーに本格参入してきました。日本国内での発売は未定であるものの、すでにアメリカや中国では発売が開始されています。販売価格は349ドル、日本円で約40,000円弱という価格です。
※2019年3月時点

AIスピーカーのなかでも相当高額なモデルといえ、AppleおなじみのAir PlayやSiriにも対応。スピーカーそのもののサイズも大きく、高音質が期待されるAIスピーカーです。やはりAppleといえば音楽のイメージが強い方も多いと思いますが、もちろんHome PodもApple Musicに対応。4,000万曲を超える音楽を自由に楽しむことができます。

ただし、やはりネックになるのは40,000円弱という価格です。iPhoneでおなじみの音楽ストリーミングや音声アシスタントが利用できるとはいえ、本当に見合う価値があるかは今後注目しておきたいところ。

しかし、Appleの製品はカタログデータだけでは表現することのできない使い心地や革新性が最大のポイントであることも事実。これまでもAppleの製品は、実際に手にした人々を驚かせ、価格以上の価値を提供してきました。Apple Home Podも、そのような新たな価値を提供してくれるのではないでしょうか。

日本での発売はまだ未定ですが、登場からすでに1年以上が経過しています。

日本国内での発売も近い将来やってくると予想されるため、大いに期待したいところです。

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