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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2018.08.11
2019.12.26

水槽を掃除するだけでなく魚を撮影するMOAIが凄い!まるでルンバみたい

中国の深センに拠点を置くグループが開発したMOAIは、水槽を掃除する機能と泳ぐ魚を撮影する機能とを搭載したハイブリッドな掃除ロボです。今回は、スマホとの連携も可能なMOAIの驚くべき機能と、その使い方について紹介します。

記事ライター:iedge編集部

Kickstarterで資金を調達したMOAI

Kickstarterはアメリカのニューヨークにあるクラウドファンディングを提供するサービスです。クリエイティブな開発者用のクラウドファンディングであるだけでなく、投資者に資金を返済する必要もないので、クリエイターから注目を浴びています。

中国深センのエンジニアやデザイナーらが開発したMOAIは、当初30,000ドルを目安に、資金調達を開始しました。2018年7月現在、約134,000ドルもの資金調達に成功しています。


(Video:YouTube/MOAI)

 

水槽を自動で掃除するMOAI

自動で掃除するロボットというと、iRobot社のRoomba「ルンバ」を思い浮かべるでしょう。ルンバは自動で部屋の隅々まで床掃除を行なう自動掃除機ですが、MOAIもまた水槽内を自動しながら掃除します。MOAIはまさに、水槽版ルンバとも呼ぶべき掃除ロボットです。

MOAIが優れているのは、水槽の内側と外側の両方を掃除する点です。熱帯魚が入ったままの水槽の内側を掃除するのは面倒ですが、MOAI一台あれば、面倒な水槽の掃除を内側も外側も自動で行ないます。

 

MOAIが水槽を自動で掃除する仕組み

MOAIは、掃除用のパッド、水槽に吸着する磁石、MOAIを制御するロボットの3つの部分から構成されます。

設置方法は、水槽にMOAIを取り付けるだけです。水槽の外側にMOAIを制御するロボット、水槽の内側に水槽に吸着する磁石を取り付けてドッキングさせるだけで、磁石の内側には掃除用パッドが付属し、パッドで水槽を掃除する仕組みになります。

一見、磁石で水槽にくっつきながら掃除するので、MOAIが水槽から外れて落ちそうに思えます。しかしながら、この難点を克服したのがMOAIで、強力磁石のおかげで水槽からMOAIが水槽から落ちる心配がありません。

MOAIは、スマホにインストールされた専用のアプリを使用するだけで、スマホから掃除の時間を予約することが可能です。一旦予約をするとスケジュール通りにMOAIが水槽を掃除し、水槽に藻類が付着するのを防ぎます。

一旦掃除した経路は二度と通過しませんので、MOAIは効率よく水槽を掃除します。専用アプリから、水槽内で掃除する箇所を指定できるのも便利です。MOAIに搭載された超音波センサーを使って、砂などの水槽内の障害物を避けて掃除できます。

水槽に取り付けられたドックには充電機能があり、MOAIのバッテリーが切れると自動でドッグに戻って充電されます。この点もルンバと類似します。

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熱帯魚の観察も可能

 

MOAIを使って熱帯魚の観察も可能

MOAIの驚くべきもうひとつの機能が、撮影機能です。MOAIに搭載したカメラによって、水槽内を24時間撮影できます。ライブストリーミングも可能で、スマホにインストールされた専用アプリで、熱帯魚を観察できます。

Wi-Fiを通じて、MOAIをスマホから遠隔操作でき、MOAIを好きな場所に移動させたり、カメラをズームさせたりできます。カメラアングルも120度と広角で、1080ピクセルのHD撮影も可能です。

一旦撮影された画像や動画は、専用アプリを使ってSNSにシェアできます。このほかにも、水槽内のお気に入りの位置をブックマーク可能です。スマホにインストールされたアプリから、ボタンひとつでMOAIを移動できます。

オートクルーズ機能もMOAIには搭載されます。エリアを水平に探索したり、ブックマークしたエリアをクルーズしたりします。

 

気になるMOAIのラインナップとその価格は?

Kickstarterで寄付を募ったMOAIですが、2018年7月現在2種類のラインナップが用意されています。通常版のMOAIと、上位モデルのMOAI Plusの2種類です。2017年11月までのキャンペーン期間中は、EARLY CATCH版が販売されました。

MOAIが169ドル、MOAI Plusは189ドルで販売されましたが、すでにEARLY CATCH版は販売終了です。2018年7月現在発売されているラインナップは、MOAIは199ドル、MOAI Plusは219ドルです。

2種類のMOAIの違いですが、対応する水槽のガラスの厚さが異なります。MOAIは9mmから14mmの水槽のガラスに対応し、MOAI Plusは15mmから20mmまでの水槽のガラスに対応します。

対応する水槽のサイズは、横幅が最大200cmまでです。MOAIは淡水にも海水にも対応します。ただし、水槽の角を曲がることができないので、方向を変えるときにはMOAIを別の面に装着させる必要があります。

面倒な水槽掃除を自動で行なうMOAIですが、スマホと連携した撮影機能も魅力的です。ぜひインスタ映えする画像や動画を、MOAIで撮影してみてはいかがでしょうか。

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