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パナソニック「スマートHEMS」で省エネの未来が実現!エネルギー使用量を詳しく把握しよう

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スマートHEMSとは?

住宅の省エネのためには、まずエネルギー使用量を詳しく知ることが必要です。しかしながら、従来の方法では世帯全体の使用量が分かるだけで、個々の機器がどれくらいのエネルギーを使用しているのかは分かりませんでした。

スマートHEMSを導入することで、エネルギー使用量を詳細に「見える化」することができます。現状を確実に把握することで、効果的な省エネ方法を考え、実行に移すことができるのです。

今回は、スマートHEMSのもたらすメリットやHEMSの説明、注意点をご説明します。今回の記事を参考に、スマートHEMS導入の是非を検討していただければと思います。

 

スマートHEMSでエネルギーと家電機器を一元管理

スマートHEMSは、パナソニックによる「HEMS(Home Energy Management System)」です。家庭で使用するエネルギーの使用量を「見える化」したり、家電機器を自動的にコントロールしたりできます。

スマートHEMSの導入によって、細かな電気使用量の把握が可能になります。自宅全体の電気使用量はもちろんのこと、どの家電機器がどの時間帯にどれくらい電気を使用しているのかまで確認可能です。屋内に取りつける端末「AiSEG2(アイセグ2)」や、アプリでデータをチェックします。

また、一定の気温のときだけエアコンをつけたり、端末で必要な家電のスイッチをまとめてオンにしたりと、自動的に家電機器をコントロールできるのもスマートHEMSの重要な機能です。

 

「HEMS」はますます普及が進む

HEMSは特定の機器名ではありません。ネットワークを通じて家電機器を監視し、コントロールするシステムそのものです。

政府は、HEMSの推進を政策方針としています。日本のエネルギー自給率の低さなどエネルギー政策上の課題を受けて、2030年までにHEMSを全世帯へ設置する目標を掲げています。

HEMSの普及には、電力自由化が関係しています。すでに2016年4月から、日本では家庭用などへの「小口電力」が自由化され、消費者は家庭で使う電力を自由に選べるようになりました。

電力自由化によって、電気プランが細分化されています。時間帯や電気使用量などに応じて電気料金が下がるプランもあります。消費者は、自分の家庭の電気使用量を把握することで、よりお得な電気プランを選べる可能性が広がります。

そうした「エネルギー使用量を把握したい」というニーズから、HEMSの普及が期待されています。

 

スマートHEMSで「電気のPDCA」を回そう

スマートHEMSは、「電気のPDCA」を回すのに活用すると効果的です。

PDCAとは、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)のことで、ビジネスにおいて管理業務を進めるための手法の一つです。スマートHEMSを用いた電力管理にも、このPDCAを適用できます。

たとえば、「今月は先月より15%電気使用量を削減したい」と目標を立てます(計画)。目標に基づいて電気の節約を実践し(実行)、随時AiSEG2やアプリから使用量を見て(評価)、課題があれば対応していきます(改善)。

このようにPDCAを繰り返すことで、電気のムダが省かれて効果的な省エネを実現できるのです。

 

スマートHEMS導入前に必要な費用と効果をよく見極めて

スマートHEMSの導入によってどのようなメリットを実現したいのか、そのためにはどの機器を設置すればよいのかを慎重に検討する必要があります。

スマートHEMSを導入するためには、最低でも20万円弱はかかります。システムの「脳みそ」部分に当たるAiSEG2、電気使用量の計測・通信を担う計測機器の購入が必要不可欠です。対応する電気機器を併せて購入するとなると、さらに数十万円必要とすることもあります。

商品の組み合わせもきわめて多く、よく考えないで導入を決めてしまうと、不要な機器を購入してしまう可能性も低くありません。

最初に、自分の家でスマートHEMSを導入するためには、どのような機器が必要となるか検討しましょう。ホームページやカタログを参照するとともに、パナソニックに問い合わせるとよいでしょう。フリーダイヤル(0120-081-701)で相談を受け付けています。

必要な機器と導入費用の概算が分かったら、導入でその費用に見合った効果を見込めるのかを考えます。節約額だけではなく、スマートHEMSが可能とする機能が、自分たちにとってどれくらい便利か慎重に検討しましょう。

 

まとめ

スマートHEMSは、パナソニックによるHEMSの名称です。エネルギー使用量の一元的な監視とデータ管理を通じて、効果的な省エネを実現します。

HEMSは政府が進めるエネルギー政策の一つであり、今後もスマートHEMSに対応した機器やアプリケーションが随時出てくると考えられます。

導入には費用と時間が必要です。スマートHEMSが自分の家に本当に必要なのか見極め、設置する機器を慎重に選定するようにしましょう。