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IoTにもセキュリティは必要?すでに発生している侵害事例を紹介

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IoTにもセキュリティは必要?

そもそもIoTには危険が沢山潜んでいるということはどういうことなのでしょうか。インターネットに繋がることによって、コンピューターが何らかのウィルスに感染してしまったという報告も耳にするでしょう。簡単に言えば、このようなコンピューターと同じ現象がIoT製品でも起こり得るということです。

しかも、世の中に存在するあらゆるモノがインターネットに繋がれるということは、その確率も莫大に上がってしまう危険性があるのです。次項から実際に報告されているIoTにおけるセキュリティ侵害事例を確認していきましょう。

 

IoT機器が不正行為の踏み台に

冷蔵庫やテレビ、洗濯機など、あらゆる家電がインターネットに繋がれ、さまざまな操作をすることが可能になっています。そしてそれらの家電から直接インターネットに繋がるようになったことから、結果的に不正行為の踏み台となっていることがあります。

所有者が直接不正行為に加担していなくても、デバイスを使った不正行為が第三者の人間によって行われているケースがあります。この大きな要因としては、インターネットを使用する上で重要視されているパスワードを設定していなかったりすることが挙げられます。

 

Webカメラからの盗撮や情報流出

インターネット上では、盗撮映像や画像を公開するサイトが数多く存在します。中にはネットワークカメラを用いたリアルタイムで中継しているものまで、さまざまです。さらに悪質なものは盗撮した内容を使った脅迫被害です。

個人のセキュリティを強化するためにも活用されるWebカメラにも関わらず、沢山の情報が流出しています。この背景には、顔認証の設定を行っていない、最新のバージョンへとアップデートを行っていない、設定が不適切など、IoTのセキュリティ侵害に関するさまざまな要因が考えられます。

 

自動車が遠隔操作されるかもしれない

近い将来、実現が期待されているのが自動運転機能です。各種機能実現のためのインターネット接続機能を搭載されている自動車は「コネクテッドカー」とも呼ばれています。多くの自動車メーカーが開発に取り組んでいるのを報道番組などで耳にしたこともあるでしょう。

そして、それらを市場販売するために実証実験が何度も繰り返されています。2015年に行われた実証実験では、走行中のコネクテッドカーがインターネット経由で遠隔操作をされてしまい、最終的にはアクセルが無効になってしまうということが発生しています。

 

IoT機器への不正プログラム感染

ほとんどのIoT機器にはプラットフォームとして、既存のOSが活用されています。何が問題なのかと疑問に感じる人も多いかもしれませんが、既存のOSが使用された場合には、既存の不正プログラムの脅威も同時に引き継がれてしまいます。

実際に、既存のOSが搭載されたIoT機器によるセキュリティの被害も報告されています。具体的には2016年にAndroidを搭載したスマートテレビボックスに不正プログラムが完成してしまったり、ランサムウェアが感染してしまったりする事例など、数多くの被害が報告されています。

 

家庭用ルーターへのハッキング被害

あらゆるモノがインターネットに繋がるためには、家庭用ルーターは必要不可欠です。そしてルーター経由でインターネットに接続されるため、IoT機器を安全に繋ぐことも可能です。そして犯罪者であるハッカーは、そんなルーターに着目をしています。

実際に、不正プログラムの一種でもある「DNSチェンジャー」による被害は大きな規模で発生しています。ネットワーク上に存在するルーターを探し出すだけでなく、パスワード認証を突破して、ルーターのDNS設定が変更されてしまいます。

 

まとめ

ここまで実際に行っている、さまざまなIoTのセキュリティ侵害事例をご紹介してきました。中には私たちユーザーではどうにもできない被害も数多く報告されていますが、ユーザーがセキュリティ意識をしっかりと持てば、防げるものも少なくありません。便利な反面で、その脆弱性を利用した不正も行われています。IoT機器を利用する場合には、ひとり一人がしっかりとセキュリティに関する意識を持って利用していきましょう。