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Apple Watchがコロナ時代の【必需品】になるかもしれない件。着々進む研究とは?

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Apple Watchの最新OS「watchOS 7」でコロナ対策できるって本当?

画像引用元:https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/06/watchos-7-adds-significant-personalization-health-and-fitness-features-to-apple-watch/

2020年6月に史上初めてオンラインで開催された「WWDC20」において、アップルはApple Watchの新OS今秋リリースとなるwatchOS 7を発表しました。実はこのwatchOS 7には、コロナ対策の一つとなるある機能が実装されるのです。

ウェアラブルデバイス初「手洗いカウンター機能」

watchOS 7で実装されるその機能とは、ズバリ「手洗いカウンター機能」です。ユーザーが手を洗う動きを自動的に検知し、20秒間のカウントダウンタイマーが始動するというものです。「なんだ、それだけか」と感じる方もいるかもしれませんが、この「目に見える」ことが重要なのです。

「時間が見える」ことの重要性

「なんとなく太ってきたかな?」と感じるのを、気のせいかもしれないで済ませた場合、それ以降特に気にしなくなります。ですが体重計に乗ってみて実際に体重が増えていたらどうでしょうか?目で見た数値は記憶に残り、ひいては健康管理につながっていきます。

手洗いに話を戻します。微生物を洗い流すには20秒以上の手洗いが推奨されていますが、20秒とは意外と長いものです。手いっぱいに泡をつけてこすり洗いをしても10〜15秒という方がほとんどでしょう。目で秒数を確認できることで「あと少し洗おう」という意識が芽生え、いつの間にかコロナはもちろんインフルエンザ対策などもできてしまうというわけです。

しかも、洗う時間が短いときはもっと続けるように促してくれるというから完璧すぎますね。

コロナ禍以前から用意されていた機能

watchOS 7の手洗いカウントダウン機能は、コロナの流行にともなって開発された機能ではありません。数年間の試行錯誤のうえにようやく形になった機能なのです。こうしたタイミングのよさもAppleが「持っている」モノなのかもしれませんね。

 

Apple Watchでコロナの発症を予測?アメリカで行われている研究とは

もうひとつ、Apple Watchでコロナの「発症」を予測できるのではないか?という研究が、アメリカで行われています。どういったものなのか、具体的に見ていきましょう。

Apple Watchで「コロナの発症を予測する」とは?

といっても、Apple Watchそのものが「あなたはコロナです」と教えてくれるわけではありません。スタンフォード大学の研究チームが行っているのは、Apple Watchが取得するデータを元に、コロナ感染者の発症を前もって警告できるようにするという研究です。

たとえばスマートウォッチでは心拍数・皮膚の温度・血液酸素濃度といったデータを収集し続けることで体調の変化が分かりますが、そこからコロナ感染者に見られる兆候(安静時の心拍数が上昇する傾向にある等)を検知すると、発症前に警告するという仕組みです。

ただし研究段階でまだ実装には至らない点、Apple Watchは現時点で血液酸素濃度の測定に対応していない点など問題もあるため、実際にApple Watchでコロナの発症を予測できるようになるのはまだ先になりそうです。

発症の9日前に体調の変化を察知できたケースもある

この研究は、コロナウイルスのアウトブレイク(感染の突発的発生)が始まった当初から行われてきました。チームを率いているスナイダー教授によれば、初期段階で発症の9日前に体調の変化を察知できた例があるとしています。平均しても、発症する3日前に察知できているとのことなので、より研究が進みApple Watchのハードウェのアップグレードなども行われれば、かなり有力なコロナ対策になるのではないかと見られています。

事実、同教授は発症前に感染の可能性があることを伝えられれば、外出自粛を求めることができるとしています。それはつまり、感染の拡大を抑えることにつながることを意味します。Apple WatchやFitbitなどスマートウォッチを用いたこうした取り組みは、とても強力な感染拡大防止策になっていくでしょう。

 

Apple Watchを使ったコロナ発症予測は日本でも可能となるか?

Apple Watchを始めとする、スマートウォッチを使ったコロナの発症予測は着々と進んでいます。そう遠くない将来、実装される可能性が高いでしょう。ですが、日本では…ややハードルが高そうです。

日本ではApple Watchの心電図アプリが使えない

2020年8月現在、日本ではApple Watchの心電図アプリを使うことができません。日本では「医療機器」として認可を得る必要があるため、進んでいないというのが実情です。

ところが、海外ではApple Watchの心電図アプリを使ったおかげで病気の早期発見に成功し、その患者さんの早期治療に成功したという例も報告されています。

Apple Watchのどの機能をどこまで使ってコロナの発症を事前に予測することになるのか、詳細はまだ不明ですが、心電図アプリを使うとなると日本では難しいのが現状です。

超えなければならないさまざまなハードルがあるかもしれませんが、コロナという人類史上もっとも手強い敵と戦い続けなければならないわけですから、アメリカでの研究が成果をあげ、日本でもApple Watchによるコロナ発症予測ができるようになることに期待したいものです。