スマート体重計の特徴

スマート体重計には、次のような特徴があります。
さまざまなモデルがある
スマート系の機器はまだ歴史が浅いので、ジャンルによっては取り揃えが少ないものもあります。しかしスマート体重計の場合スマホと相性がよいためか、さまざまなモデルが発売されています。
選択肢が多い分製品を選ぶのに時間が掛かるかもしれませんが、その分自分に合った最適なモデルを見つけやすいのがメリットです。
さまざまなデータをスマホなどに送信してデータ計測ができる
体重などの各種体のデータを残すため、メモなどを使われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし手動でデータを取るとミスがあるかもしれませんし、作業に時間が掛かります。
スマート体重計の場合、専用のアプリに計測データを送信してくれます。そして履歴としてデータを自動保存してくれるので、効率よくデータを管理しながら確認が可能です。
スマート体重計の選び方
スマート体重計を選ぶ際は、次の点に注意しましょう。
通信方式はどうなっているか
スマート体重計には、主に次の2種類の接続方法が用意されています。
・Wi-Fi
・Bluetooth
「Wi-Fi」対応モデルだとデータ送信に使う電波が強いので、スマホが近くになくても自動でデータを送信してくれます。対して「Bluetooth」は、Wi-Fiが飛んでいない環境でも利用可能で安心です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、想定される利用環境などでどちらに対応したモデルを選ぶか決めましょう。
機能性はどのくらいか
スマート体重計には、さまざまな種類があります。
・単に体重を計測するのに特化したモデル
・BMIや筋肉量などを細かく計測できるモデル
・アスリートの体も適切に計測できるモデル
機能性が高いモデルほど、比例して値段も高額です。反対にシンプルなスマート体重計ほど、値段も抑えられています。
・体重など基本的なデータだけを計測したいときは、シンプルなスマート体重計
・スポーツのための体作りのために、細かい計測を行いたい場合は高機能のスマート体重計
となるでしょう。
データを取得できる登録可能人数はどれくらいか
スマート体重計には、登録可能人数が設けられています。
モデルによって
・4人まで
・8人まで
・登録人数制限なし
など、登録可能人数は大きく違ってくるので注意が必要です。
1人で使用する場合は気にする必要はありませんが、「家族間で共有して体重などを計測したい」という場合は家族人数に合ったスマート体重計を購入したほうがよいでしょう。
おすすめのスマート体重計3選
現在のところ、「アレクサ」や「Googleアシスタント」と連携できる体重計はありません。音声アシスタントが搭載されていればより家庭内の他機器と連携しやすくなるので、残念です。
しかし非搭載でも、便利な機能が多数備わっているのでチェックする価値はあります。ここからは、おすすめのスマート体重計を3つご紹介していきます。
カラダスキャン HBF-255T
医療機器メーカーとして有名な、「オムロン」のスマート体重計です。
本体に乗ると自動で電源が入り、測定を行います。測定履歴から乗っている相手を把握する自動認識を搭載しているので、測定が簡単です。
専用アプリ「OMRON connect」を使うと、
・体重
・体脂肪率
・骨格筋
などをデータがアプリ内で可視化されて表示されるので便利です。
JouleLife スマート体重 体組成計
人物などを推測して当てるアプリ「アキネイター」などを提供している、「アップ・スウェル株式会社」のスマート体重計です。
・年齢
・性別
・身体
などのデータから、
・基礎代謝
・推定食事量
などのデータを自動測定してくれます。
また「AI(人工知能)」も利用されており、体作りに関するアドバイスも受けられます。
専用アプリでは普段の活動内容などを設定することで、自分に合った計測が可能です。
フィットビット Aria 2
スマートバンド(IoT機能付きのリストバンド)の開発などで有名な、「フィットビット」のスマート体重計です。
表面に円形の小さいディスプレイが設置された白基調のデザインは、家の中でも自然に馴染みやすいです。
・一般人の体を計測する通常モード
・体脂肪率が低く、筋肉量が多いアスリートなどに向けた除脂肪モード
の2種類が用意されているので、目的に応じて使い分けられます。
データは専用の「フィットビットアプリ」で管理されているので、アプリからアドバイスを得ながら効率よく体調管理が可能です。
スマート体重計に関する面白い取り組み
スマート体重計に関しては、面白い取り組みも進んでいます。
たとえば現在印刷会社大手の「凸版印刷株式会社」が、体重計を搭載した床材を開発しています。体重計をわざわざ取り出さなくても、床材の上に乗るだけで体重データなどを収集してくれるので手間が掛かりません。
昨今、スマートホームが建築されたり、自宅をスマートホーム化したりと、スマートホーム導入の動きが強くなってきていますが、この凸版印刷株式会社のスマート体重計であれば、よりスマートホームが洗礼されたものになってくるのではないでしょうか。
今後はより家の中に自然に溶け込むような、スマート体重計が開発されていくかもしれません。その中でアレクサやGoogleアシスタントなどを使って音声で体重計に命令できるようになれば、さらにいろいろな目的で使えるようになるでしょう。